美女と野獣のキーアイテムになっているのが『薔薇の花』ですね。
バラの魔法の意味を解析すると、そこに込められたメッセージが浮かび上がってきます！。
映画の各シーンごとに登場するバラの花は、
ただ、脇に添えられた小物ではないのです！
少し視点をかえて、魔法世界から薔薇をひも解いてみました！
「美女と野獣」薔薇の花には意味がある！①始まりの薔薇に隠された意味。
始まりの薔薇の色に着目！！
傲慢な王子が主催する舞踏会に一人の乞食が現れて「嵐で道に迷ったので、一晩泊めて欲しい」と頼み込み、一輪の薔薇を差し出す。王子は乞食の醜さを嘲笑い申し出を拒否したため、乞食は魔女の正体を表し、王子と家来たちに呪いをかける。王子は醜い野獣に姿を変えられ、家来たちは家具に姿を変えられた。魔女は王子に対し、「薔薇の花びらが全て落ちるまでに、愛し愛されることを学ばなければ、呪いは永遠に解けない」と告げ城を後にし、人々から王子たちの記憶を消し去ってしまう。 引用元：Wikiped
赤いバラの花がモチーフとして出てきますが
最初、ベルの父モーリスが野獣の城で手折るのは白いバラ！
白いバラは何にも染まらない【純粋さ】と共に
何色にでもなれる【どんな人にでもなれる】可能性の色とされています。
これから始まる試練とベルの純粋さを表していると感じました。
そして、物語の鍵を締めるのが赤い薔薇。
なぜ、赤いバラが白いバラに変わったのでしょうか？
赤いバラの花言葉は【情熱・愛情・愛の告白】なのですが。
すべての物事には両面性があって
【色】という視点で見ると裏の意味が読み取れるんです！
強く濃い赤の色には『傲慢、危険、勇気、攻撃』といった意味も含まれてきます。
私は、ただ【愛】の意味があるから赤いバラの花がえらばれたのではない感じました。
この若い王子の傲慢さや攻撃性が、どう成長するのか？
本当の愛を知ることができるのか？勇気を試される。といった、
物語の試練の始まりを意味するメッセージとも読み取れますよね。
「美女と野獣」薔薇の花には意味がある！②薔薇に込められた願い
ルミエールたちはベルを晩餐会に誘うように野獣に提案。野獣はその通りにするが、彼女が断ったため怒り出してしまう。
ルミエールたちはベルのために豪華な晩餐会を開き彼女と交流するが、晩餐会が終わった後、ベルは立ち入りを禁じられていた西の塔に入ってしまう。ベルは野獣の居室で薔薇を見付け手を出そうとするが、野獣に見付かり追い出される。野獣の乱暴な振る舞いに耐え切れなくなったベルはフィリップに乗り城を飛び出すが、途中で狼に見付かり襲われる。そこにベルを追いかけてきた野獣が現れ狼を追い払うが、野獣は狼に噛まれて負傷する。傷ついた野獣を見かねたベルは家に帰るのをやめ、彼を連れて城に戻り手当てを行う。その際にポット夫人から「ご主人様は心優しい人だったが、母親の死後、厳格な父親に育てられて傲慢になってしまった」と野獣の生い立ちを聞かされ心を痛める。引用元：Wikiped
野獣の部屋で運命の薔薇をみつけます。
まだ、序盤の野獣は傲慢ですね～。
『誘いを断るなんて！！』
と思ったのでしょうけど。
ベルにしてみれば、冗談じゃない！
と言いたいところ？
実は、私はベルが断ったのは野獣の姿形だけで拒絶したわけではないと思うのです。
もちろん怖がったり恨んでもいたと思います。
けれど、知性も正義感もある優しい女性です。
以前に、村の英雄ガストンに一目惚れされた時も、
下品さや乱暴さを嫌い、男らしさも魅力も感じず求婚を断っていました。
この時の野獣もベルにしてみれば似たようなものだったのでしょう。
◎ベルの気持ちはお構いなし。
◎薔薇の１本で終身刑にするような男。
◎傲慢で乱暴なふるまい。
ルミエールはベルが呪いを解く女性だと確信しました。
彼女が着こなすドレスの鮮やかな黄色に込められた意味は
自分の意思をしっかり持つ。明るさ、知性と共に
輝きの到来や明るさを象徴しています。
怖くても、はっきり断りを入れるくらい
自分の気持ちに正直でまっすぐ。
そんな勇気ある、ベルの性格も表れていますね。
そして、野獣の部屋にあった運命の薔薇。
美しい赤いバラの花がガラスケースに閉じ込められています。
ガラスに閉じ込められている状態は、触れることのできない繊細さを表しているようにも感じます。
透明なガラスドームの中にある赤いバラは
真実の愛がそこにあるのに近寄れないもどかしさ。
私には、壁一枚の不器用さと、
その壁を越えてほしいと言う、願いの表れのように感じるのです。
「美女と野獣」薔薇の花には意味がある！③バラは古代の魔法アイテム
薔薇の花は愛を伝える花以外にも色々な隠れた意味があります！
フランス語での薔薇の使われ方に注目してみました！
◎フランス語で、Découvrir le pot aux roses （バラの鉢を発見する）という慣用句は、真実の発見を意味する
◎きれいなバラには棘がある – 外見の美しさに気を取られると危険な目に会う事がある。
◎There’s no rose without a thorn. – 「棘のないバラは無い」。フランスでは「誰にでも弱点がある」という意味。
【真実の発見】【誰にでも弱点はある】
まさに、この物語のストーリーを表していると思いませんか？
美しさや見た目に惑わされるのではなく、
真実の愛や慈しみを見つけること。
魔女は厳しく諭そうとしながらも、
誰にでも弱点はある…と、難しい課題をだしながら
愛をもって赦しを与えていた。
そんな風にも感じられます。
薔薇の花びらが残り一つだけとなり城が崩壊を始めたため、ベルを助けようと塔から飛び移った際に背後からガストンにうたれ重傷を負ってしまう。ベルは野獣を助けようとするものの、彼はもはや手遅れであり、ベルへの愛情の言葉を残して息絶えてしまった。そして野獣の死と同時に薔薇の花びらが全て落ちてしまい、ルミエールたちも人格を失いただの家具になってしまう。野獣の遺体を前にベルは愛を告げるが、そこにアガットが現れて魔女の正体を表し、愛し愛されることを知った野獣の呪いを解く。すると野獣やルミエールたちは生き返って元の姿に戻り、人々も失っていた王子の記憶を取り戻す。元に戻った王子は人々を招待して舞踏会を開催し、ベルと愛を確かめ合いながらダンスを踊ります。引用元：Wikipedia
かつて、寂しさと屈折した環境からねじ曲がってしまった王子。
しかし、その心の中には触れられたくはない傷でありながら
その垣根を越えて愛し愛せる人を求めたかった本当の望みがあったのかもしれません。
だって、あんなに応援してくれる、忠実な召使たちがついているんですよ？
魔女も太鼓判の、大事な物を見つけた二人です。
きっと良い王国を築いてくれるでしょうね！
「美女と野獣」薔薇の花には意味があった！魔法の薔薇につけられた名前は「幸せを願う薔薇」
この美女と野獣に出てくるバラの花には名前があります。
【Happy Wish Rose】幸せを願う薔薇。
やはり、魔女は最初から罰などではなく、幸せを願って、このモチーフを選んだのでしょう。
販売されてもいますが、オブジェやアクセサリーなど、
このモチーフを選んで自作する人が多いのもわかりますね。
温度で色が変わるプリザーブドフラワーの薔薇を使ったりしても楽しそうです！
オブジェならイルミネーションライト。
アクセサリーにするときは、
ラメ入りのマニキュアを
ケース部分に薄く塗布したり、
蓄光塗料のネイルを花びらに
薄く塗布しても可愛いんです！
映画に浸りきりたい人、余韻に浸りたい人にもおすすめのモチーフ。
【Happy Wish Rose】と名付けられた幸せを願う薔薇。
輝きを見せた映画の薔薇の花のように、幸せを見つけられそうです。
眺めているだけで大事なことを思い出せるような気がしませんか？
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