『そしてバトンは渡された』をネタバレあり、ネタバレなしの両方で、感想やあらすじ、結末までをまとめました!
映画『そしてバトンは渡された』を観て、名言だと感じたセリフ。
明日が2つ、バトンの意味についても考察します!
『そしてバトンは渡された』ネタバレなしの感想!
ネタバレありの詳しいあらすじも、後半の章でまとめています。
前半では、ネタバレなしで感想をまとめました。
「もう一度見て、もっと泣く」 (引用元:そして、バトンは渡された、ポスターより)
映画『#そしてバトンは渡された』
主演:#永野芽郁×#田中圭×#石原さとみ
2つの家族の物語が繋がった時に知る、
《命をかけた嘘と秘密》10月29日(金) 今年最大の感動をあなたに
(引用元:公式Twitter/https://x.com/baton_movie/status/1420519692729389057?s=20)
【そして、バトンを渡された】は2021年10月29日に公開された、瀬尾まいこさん原作のベストセラー小説の映画化です。
映画化する前から人気があった作品なので、映画化決定の発表から大きな話題になっていましたよね!
主演は、大人気女優の永野芽郁さん。
石原さとみさん、田中圭さん、はじめ有名役者さんが多数出演されています。
このキャストもニクいんですよ!
特に田中圭さん!!
私の中で『人が良すぎるほどに、好い人を演じるナンバーワン』の俳優さん。
その田中圭さんの、やんわりとした優子への気遣い。
私はそれだけでもノックアウトされました。笑
私は、この物語は、血の繋がりではなく『大切に思う』という愛情だけをベースにしているのだと思います。
どんな状況であれ、周りから、どう見えていたとしても
自分の『愛しい』を余すことなく伝えようとしたストーリーだと感じました。
母親としての梨花も、父親としての3人も、そして優子もです。
優子を取り巻く全ての関係性が、優子への「愛しい」だけで成り立っていく物語。
人なんかどうでも良くなっちゃうくらい、梨花の優子への愛情。
方法や状態は必ずしも素晴らしいわけではありません。
少し大人な視点でないと『ツッコミどころ満載の映画』
という感想で終わってしまうギリギリ路線にも思えます。
けれど、人間の愛情や表現には、きれいごとだけでは割り切れないものだってある。
そんな、表現もあるのだと、少しだけ寂しい温かい想いに包まれました。
「もう一度見て、もっと泣く」
そのポスターの一文に偽りなく、泣けました。
何も知らずに言っただけの小さかった娘の一言を、ただただ忠実に守ろうとした梨花の愛。
梨花たちが大切にしてきた優子への愛情はバトンとなって、次の「愛を注ぐ存在」へと受け継がれていきます。
【そして、バトンは渡された】の予告をみたとき
血の繋がらない『父と娘』だけでなく『母と娘』も!?
『命をかけた嘘と秘密』ってなに!?
と、気になって気になっていられませんでした。笑
このタイトルにある『バトン』は、優子への愛情のバトンだったのかな?
そう思ったんですよね。
けれど、映画の中で名言ともいえるセリフの数々を聞いていくうちに、もっと深い意味も隠されていることに気が付きました!
次の章では名言についてまとめていきます。
『そしてバトンは渡された』ネタバレ感想。映画には感動の名言が!!
映画を観た人の感想で多かったのが、たくさんの名言についてでした。
いくつかまとめて考察していきます。
梨花の名言 『しんどい時も、それなりに笑っておかなきゃ!』
映画内で、母親の梨花が、みぃたんに向けて何気なくかけた言葉です。
一見、優子に諭すように伝えています。
私は、この言葉は梨花が自分自身にも言い聞かせてた言葉なんだろうな…と感じました。
水戸と離婚してからも、病気の事を誰にも言わず女手一つでみぃたんを育てた梨花。
梨花自身も、辛いことは何度もあったでしょう。
病を抱えながら、みぃたんをどれだけ想っていたのか…。
胸が苦しくなるほど、この言葉には、たくさんの意味が詰まっていたんだなと思います。
梨花は優子の実の母親ではありません。
しかし、優子の芯の強さは、梨花から受け継がれていることは間違いないと思いませんか?
森宮の名言『未来の楽しみが2倍になった』
これは、私的に一番、心にグッときた名言でした!
梨花は、森宮との結婚式当日に優子を森宮の元へ連れていき紹介します。
優子の事を聞かされていなかった森宮は困惑しているようです。
森宮の様子を見た、みぃたん(優子)は森宮に謝ります。
そのシーンで森宮が優子に話したのが、この言葉です。
『梨花と過ごせるだけで幸せなのに、その上、こんなにも可愛い娘とも過ごせるなんて。おかげで、未来の楽しみが2倍になった』
なんて優しい言葉。
結婚式当日まで聞かされてなかった子供の存在に、焦りの一言が出てきても不思議はありません。
なのに、未来の楽しみが2倍になった…。
血の繋がりを実感できず、何度も父親が変わったりと、色々と複雑な優子。
そんな優子の存在を丸ごと「楽しみ」だと言い切ってくれたこの言葉。
どれだけ心強かったでしょう。
そう思うだけで、涙と安堵感(あんどかん)がわいてきませんか?
何より、この言葉を言ったのは。田中圭さんですよ!?
あの顔で、この言葉言われたら、グッとくるどころではありません!!
ちょっと、悶えてしまいました(笑)
『そしてバトンは渡された』ネタバレ感想!あらすじ~結末は?
「そしてバトンは渡された」をネタバレありで、あらすじから結末までまとめました。
ネタバレなしの感想も一番上の章でまとめています!
映画『#そしてバトンは渡された』
主演:#永野芽郁×#田中圭×#石原さとみ
血の繋がらない《父と娘》
血の繋がらない《母と娘》2つの家族の物語が繋がった時に知る、
《命をかけた嘘と秘密》10月29日(金) 今年最大の感動をあなたに
(引用元:https://x.com/baton_movie/status/1420519692729389057?s=20)
興行収入 17億2000万円(2022年1月時点)
2021年10月29日に公開された。監督は前田哲、主演は永野芽郁。引用元:Wikipedia
映画
【そして、バトンを渡された】の原作は、数多くの本屋大賞を受賞した、瀬尾まいこさんのベストセラー小説です。
【あらすじ】
永野芽郁が演じる優子。
小さい頃のあだ名は『みぃたん』です。
優子が幼い時に母親が亡くなり、父親の水戸(大森南朋)によって育てられます。
当時の水戸の同僚であった梨花(石原さとみ)は子どもを産めない体質でした。
水戸とみぃたん(優子)が楽しげにしている様子が何よりも心の癒しだった梨花。
水戸と梨花は結婚し、梨花はみぃたんの母親になります。
しかし、水戸の海外転勤により喧嘩別れ。
梨花は、みぃたんを引き取り母と娘2人で暮らしていくことを決めます。
高校生になった、みぃたん。
合唱コンクールでピアノ伴奏者を決めるオーディションで、早瀬賢人(岡田健史)に出会います。
早瀬のピアノに感動したみぃたんは早瀬に惹かれ始めます。
伴奏者に選ばれたのは、みぃたんでしたが、母子家庭でお金が無い為、家でピアノの練習をすることが出来ません。
それを知った梨花は『ママが何とかする!』と言い、お金を持っている事実だけで、2人目の父親となる泉ヶ原(市村正親)と結婚を決めます。
優子は泉ヶ原の家にあるピアノで弾き放題の毎日に満足。
しかし、梨花には新しい生活が窮屈で出て行ってしまいます。
それからしばらく、ある日突然帰ってきた梨花。
泉ヶ原と離婚し、同窓会で出会った森宮(田中圭)との結婚を伝えます。
森宮優子となったみぃたん。
梨花はまた優子の前から消えてしまいます。
卒業後は調理師になる為に短大へ進学します。
同時に森宮の元を離れ一人暮らしになりました。
社会人となった優子は学生時代にバイトしていた小さな街のレストランで早瀬と再会します。
高校の時に付き合っていた恋人と別れていた早瀬に優子は思いを告げます。
2人は交際後、晴れて結婚をすることになるのですが。
早瀬は音大を中退していて、調理師の道に進むと伝えた母親に大反対されます。
森宮(田中圭)も、かつて優子がやりたくてもやれなかったピアノを捨てた男との結婚には反対でした。
早瀬との結婚を認めてもらうために、周囲の説得をあきらめない優子。
優子の頑張りを見て早瀬もピアノを続けることを決意します。
それを知った森宮は、優子と早瀬の結婚を認めます。
順調に進んでいるかと思いきや、1本の電話が鳴り響きます。
しばらく会っていなかった梨花が亡くなったという知らせでした。
優子の前から姿を消し、何も言わず亡くなったのでした。
実は梨花は昔から病気を患っていました。
昔、何も知らなかった小さい頃のみぃたんに『ママは、ずっと死なないで欲しいの』と言われ
"元気なママ"でいる事を決意した梨花。
最後まで優子には"元気なママ"の姿で居たかった梨花は、優子の前から姿を消していたのでした。
ラスト、梨花が選んだウエディングドレスを着た優子。
3人の父親が見守る中、結婚式がおこなわれます。
梨花たちが大切にしてきた優子への愛情。
そのバトンは、新郎になる早瀬へと渡されたのです。
映画を見て率直な感想、とにかく泣けました。
普通の家族のストーリーとは確かにちがいます。
梨花の行動は「愛」というにはあまりに身勝手に思える行動かもしれません。
けれど、どんな家族の形であっても「幸せ」はそこにある。
愛に、違うも違わないもない…
そんな気持ちにさせてくれる、心温まるストーリーでした。
父親3人に、母親が2人もいる優子の人生を描いている。
と聞いたら、あなたはどんなイメージが浮かびますか?
優子自身辛い事ばかりなのではないかと思ってしまいがちですよね。
でも、最初から最後まで、家族の事で優子が不幸せそうにしている表情は一切ありませんでした。
それがとても印象的でした。
唯一、辛そうな表情をしていたのは、母親の梨花が、優子に何も言わず、ただ『迷惑をかけたくないから』という理由で一人で亡くなったことを聞かされた時だけ。
しかし、それも、優子の為に何も言わなかったのだという事を知った優子は、梨花の棺の前で笑っていました。
実の母親ではなくても、実の父親ではなくても、優子はとっても幸せだったのですね。
血の繋がりがある人がいなかったり、愛してくれる人がいなくなったり、辛い結末の物語のようにも思えますが、
私には、状況なんて関係なく、人は愛を感じられる環境が大事であり、優子はとても幸せなんだということを描いているように感じました。
『そして、バトンは渡された』ネタバレ感想。明日が2つとバトンの意味
森宮と優子の会話の中ででてきたこの言葉の真意はなんだったのか考察してみました!
「明日が2つ」になったの意味とは
森宮(田中圭)に言われた『明日が2つ』という言葉を優子が繰り返すシーン。
この『明日が2つになった』という言葉は、本当の父と娘になった瞬間のつながりを表すメッセージだと感じました。
結婚式当日まで優子の存在を聞かされておらず、困惑する森宮。
謝る優子に、ポツリと語った、森宮の気持ちでした。
『梨花と過ごせるだけで幸せなのに、その上、こんなにも可愛い娘とも過ごせるなんて。おかげで、未来の楽しみが2倍になった』と言ったのです。
そして優子に向かってピースサインをしながら
『明日が、2つになった』と言うんです!!
それを聞いた優子は涙を流しながら『明日が、2つ』と繰り返します。
本来は想像していた自分達だけの未来。
そこに、もう一つの未来もあったんだという喜びだよ。
そんな風に伝えてくれているように感じたんです。
バトンに隠された意味とは。
前述したように、優子への愛情という考えもありますね。
けれど、物語の流れを知るうちに、もう1つ考えられる意味にも気付きました。
3人の父親と2人の母親に育てられた優子。
全員が『優子』という『バトン』を大事に渡し続けていたからこそ、皆が『愛』を感じ続けられたのではないでしょうか?
優子への『愛』そのものもバトンであり、また『優子』自身も愛をつなぐバトンでした。
それらすべてが繋がっていたことで『幸せ』という環境が作られていきます。
幸せは、子供だけが感じるものなのではなく、親も感じるものなんですよね。
どんなパターンであれ、親子の愛情って感じにくかったりしますよね。
どこにでもあると知っているようでいて、見えにくいものでもあると感じました。
優子たちは血の繋がりがなかったからこそ、形として見えやすかったのかもしれません。
この映画を知って、私は、すごく曖昧に思えるけれど、生きていくのに必要な幸せの象徴として描かれているのが「優子」であり「愛情」だと思ったのです。
人間が子であり親であり、また親となっていく。
その全てが「バトン」だったのではないでしょうか?
あまりにも大きな愛が溢れる『バトン』の意味にたどりつきました。
このバトンの意味を受け取りながら、改めて映画「そして、バトンは渡された」を見てみませんか?
あなたも、涙するに違いありません!
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