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先生私の隣に座っていただけませんか?ネタバレ、ラストまでの考察と感想!…黒木華の先生役が怖い!

どうなる?意味深映画
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「先生私の隣に座っていただけませんか」のラストをネタバレは段階的で考察していきます。

黒木華が先生役で登場、おっとりした表情からは全く読めない意外な展開に唖然!

ラストに込められた意味に気付いたら怖すぎる!?

ラストまで見た感想やあらすじもまとめているので、この一記事で丸わかり!



「先生私の隣に座っていただけませんか」ネタバレ少なめ!ラストまで見た考察。

「先生私の隣に座っていただけませんか」をラストまで考察&解説していきます。

最初の方はネタバレ少なめに、細かいストーリーや描写は、ぼかしています。

細かめに解説したあらすじやストーリーについては、後半でまとめています。

「先生私の隣に座っていただけませんか」は、漫画家夫婦の「不倫」から始まるヒューマンドラマ。

『TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2018 』という映画企画コンテスト準グランプリを受賞して映画化されました。

ただの不倫ドラマにあらず。

登場する4人の関係性と妻から夫への心理戦が巧みに描かれていきます。

気になるのは、四角関係がどうなるのか?

佐和子の復讐はどうなるのか?

復縁なのか?略奪なのか?逃避行なのか?ですよね。

これは、次の章でキャストごとに相関関係と合わせてまとめていきます。

しかしながら、考察していて、個人的に一番面白く、最大の伏線だと感じたのが

夫婦である2人が「漫画家」であった。ことでした。

不倫という前振りがある割に、ドロドロした感じがあまりなく、復讐感が薄いように感じました。

しかし、コレが大違い!!

漫画家の設定ということを上手に活かして、佐和子は俊夫をじわじわ追い詰めていくんです。

更に、映画中では、漫画のコマ割りがそのまま映像に反映されるシーンが多く使われています。

俊夫だけでなく視聴している側も途中で「え?あれ?これは現実目線?頭の中の描写?」と混乱しやすい演出になってるんです。

この、「どこまでが現実で、どこまでが妄想なのか」わからないところも、実は心理テクニックなんじゃないだろうか?

巧妙なストーリー展開。

すごく派手な展開はないんですけど、

その分、じわじわと効いてくる佐和子の心理戦。

思わず、最後まで観て、感嘆のため息が出てしまいました。

それでは、いよいよ、お待ちかねの詳細。

ラストシーン解説の考察、それぞれの関係性を順番に解説していきます!




「先生私の隣に座っていただけませんか」ラストが怖い!隠された本当の復讐を解説。

俊夫の不倫を許し、和解したかに見えた佐和子と俊夫。

しかし、佐和子の復讐はこれからでした。

終わってなかったのです!!

嵐の前の静けさとはこのこと…。

2人で漫画を仕上げたいという佐和子の言葉で俊夫は許されたと思ったんでしょうね。

しかし、描き疲れた俊夫が目覚めると隣に佐和子の姿はありません。

「続き」が書かれた漫画の下書き原稿と一枚の書き置きが置かれていました。

混乱する俊夫に、

「佐和子さん原作、俊夫さん作画で連載決定しましたよ!」

と、編集長からの電話を握って嬉しそうに部屋に飛び込んでくる千佳の姿。

そう、置かれていたのは佐和子によって仕組まれた連載が決定した「不倫漫画」のネームでした。

「原作はFAXで毎月送ります」の書き置きを呆然と眺める俊夫。

この不倫漫画は佐和子と俊夫、千佳、新谷によるノンフィクションをリアルに漫画にした物。

俊夫にしてみたら隠したい過去であり、認めたくない未来なわけです。

それが、編集長にまで読まれてしまい連載まで決定してしまった。

しかも、原作は佐和子です。

漫画を1人で書くことができないと宣言しているほどの俊夫。

1人で仕上げることも後戻りもできないんです。

佐和子がいなければ1つとて仕事を成し遂げられない現実を毎月、目の当たりにし。

あげくに、自分の不倫相手はそれすら楽しんでいる。

つまり、自分の情報も千佳によってすべて漏らされてしまうことは想像に難くありません。

人気漫画家による連載ですよ?

すぐに終わることはありません。

関係者なら誰が見ても、一発でわかるノンフィクション漫画!

妻や自分に起こる全ての展開をこの後もずっと、知りたくなくても知らされてしまう、知られたくなくても知られてしまう。

針のむしろ?地獄絵図ですよね。笑

編集長はコレを即、連作決定したのですからね。

私は「これは、編集長も女に違いない…」と思ってしまいました。笑



「先生私の隣に座っていただけませんか」ただの不倫映画じゃない?意味がわからない理由も伏線。

「先生私の隣に座っていただけませんか」をラストまで見てもいまいちわかりにくい。

その理由は、「漫画」という構成を使っているところにあると思います。

主人公が漫画の先生として活躍しているという設定ゆえに、

『漫画で描かれている世界、妄想、現実』が、クルクルと前触れなく交錯していくんです。

そのため、どこからどこまでが現実視点なのかわからなくなってしまうんですよね。

しかし、通して見ると、この一見、わかりにくいと思える構成すら、大きな伏線の1つである。

そう感じるのです。




「先生私の隣に座っていただけませんか」考察!あらすじとキャスト相関関係を解説。

「先生私の隣に座っていただけませんか」を結末まで、あらすじや感想とともに解説します。

【あらすじ・ストーリー】 早川佐和子は人気漫画家で、夫の早川俊夫も漫画家だが、夫はスランプ気味。双方の担当編集者の千佳は俊夫と不倫している。そのことに佐和子は気づいている。新しい漫画のネームにとりかかった佐和子。その漫画は俊夫の不倫について描かれていた。そのネームを盗み見た俊夫は不倫がバレたのかと心配になる。また漫画には自動車教習所へ通っている佐和子が若い教官と恋に落ちる様子も描かれていた。漫画の内容に困惑する俊夫。無事に免許を取得できた佐和子は行方不明になる。引用元:Wikipedia

登場人物は主に4人。

キャストは、主人公の人気漫画家・佐和子を演じる、黒木華さん。

夫・俊夫役を演じる柄本佑さん。

2人は夫婦であり、お互いに漫画家同士です。

そして、佐和子の編集であり、俊夫の不倫相手・千佳を奈緒さんが。

佐和子の教習所の教官であり、佐和子の新展開を匂わす切り札とも言える新谷を金子大地さんが演じています。

新しい漫画の題材として「不倫」を選んで漫画を描き始めた佐和子。

俊夫はある日、そのネーム(漫画の下書きのこと)を読んでしまいます。

自分の不倫がバレたのではと焦る俊夫。

漫画には、俊夫の不倫に悩む佐和子の姿と、もう1つ。

佐和子に訪れた、新しい出会いを匂わす物語も同時に描かれていました。

自分と千佳の不倫がバレてるのか!?

そして妻も不倫に走ったのか?

両方を示唆する漫画に激しく動揺する俊夫。

漫画のネーム(下書き)を使った心理戦が描かれていきます。




佐和子と俊夫の関係はどうなったのか?

主人公の佐和子と夫である俊夫の関係はどうなったのか?

最終的には佐和子は俊夫を許してはいませんでした。

俊夫は真綿でじわじわとしめられるような公開処刑が待っています(笑)

これからも続く、佐和子にしかできな復讐方法によって俊夫との関係は続いていきます。

私は、夫婦関係としては佐和子が俊夫のところに戻ってくることはないと思います。



俊夫と千佳の関係。

俊夫と不倫していたのは佐和子の編集者でもある千佳。

その千佳と俊夫の関係。

はっきり言って千佳は「完全に遊び」であると推測できます。

だからかな、ドロドロした雰囲気があまりないんですよね。

バレたときも、俊夫は、ただただ戸惑っていました。

千佳は全然びびってもいない!

困るどころか楽しそうでした。

漫画の連載決定の時ですら、連載に燃える編集者としての千佳と俊夫の温度差といったら。

俊夫と千佳の関係も本気で進展するものではないのでしょうね。

つまり、俊夫は両方から捨てられた。

と見て良さそうです。




佐和子と新谷との関係と行方。

佐和子が傷心の時に出会った車の教習所の若き教官が新谷。

出会ってすぐに良い感じになるので、漫画のワンシーンでの妄想なのかと思いきや。

エンディングでは、母に挨拶をして佐和子と2人で家を出ます。

利用されたことも知って、甘んじて受け入れた新谷。

実は、あまり背景は細かく描写されていないんです。

佐和子の目的が「復讐」と知ってのこと。

新谷の協力がなければ成り立たないわけですが、これが恋愛なのかどうかは気になるところです。

もしかしたら、新谷も過去に似たような経験があって、佐和子に協力した…。

なんて事だってあるかもしれないわけです。

私は見ていて、一瞬、人気漫画家の佐和子が「役者として雇った」なんて考えもよぎりましたが。

すぐに、それはないだろうな。と思い直しました。

誰も見ていないところでの佐和子と新谷のやりとりに「依頼関係」が滲んでいなかったから。

いずれにしても、男と女ですからね。

同じ気持ちを分かち合える存在なら恋愛に発展してもおかしくはない。

お互いに一目惚れだとしても、そうではなかったとしても。

結局は2人で新しい道を進むという路線でしょうね。



「先生私の隣に座っていただけませんか」ラストの感想と考察。

ラストまで見たんですが、最初はあまりピンとこなかったんです。

一応、「不倫」がテーマになっているのですが、私はただのメロドラマとは違った印象でした。

怖くないサスペンス。とでも言おうか。

けど、コレ、実はじわじわと怖い!

女の強さというか、たくましさというか、執念の深さ。

そして、夫、俊夫のおめでたさも露呈します。

そんな、簡単に終わるわけなどないんです。

更に秀逸だと感じたのは、女と男の視点や思考の違い。

恋愛にしろ、浮気にしろ、女と男の思考の違い、感情の動き方の違いが見事に表現されています!

更に、私は『漫画家』というテーマの使い方が、さすがだと思ったんですよ!!

佐和子は連載を終えたばかりで次回作の話も持ち上がっている漫画家。

俊夫も漫画家ですが、仕事はうまくいっておらず5年くらい休載し、佐和子のアシスタントをしていました。

表に描かれていなくとも、漫画を通したコンプレックスがあることは推察できます。

夫であり元先輩としてのプライドと、今の自分に対しての自信のなさや佐和子への負い目。

『漫画』を使うことで、俊夫が普段、目を背けているコンプレックスまでも刺激して揺さぶりをかけていくわけです。

黒木華さんのもつ、雰囲気にだまされてはいけない!

おっとりに見せながら効果を二重三重に重ねて、じわじわと追い詰めていく佐和子の頭の良さと強かさ。

これは、俊夫だけでなく確実に千佳の性格や行動パターンを知っての上で仕組んだな…。

そう思わずにはいられません。

その振り幅に、「小気味良い!」と感じる人もいれば、

「怖っ!!サイコパス?」と感じる人もいるでしょうね。

ラスト間近、佐和子の母(風吹ジュン)が佐和子につぶやいた一言。

「最初から許すつもりなんてなかったんでしょ?」

ここに、それまで中立を保っていたかのような母からの密かな援護(擁護?)も感じました。

娘なのですから、そんな簡単に済ますことなどありえないとわかっていたんでしょうね。

私は、佐和子の言動で、察している様子はあれ、俊夫に精算をけしかけることもなく、千佳をたしなめるようなこともなく、淡々と相手をしている母に違和感だったのですが。

このつぶやきと笑顔を見て、

『全ては佐和子の復讐をきっちり自分で片をつけさせるためだったのか!!』

と伏線回収した気分でした。

内容とラストまでの流れ、それぞれが秘めている思いと外側のギャップ。

もうね、キャストのチョイスも秀逸すぎる!

ざまぁ展開と言えばそうなのですが…。

私がこの映画をエンディングまで見ての感想は、4人の関係性の結末云々よりも、

佐和子の賢さと強かさに華々しさすら感じてしまったのでした。

そして、ホント、

『男っておめでたいなぁ…。』

『女ってすげぇな…。』

と、つぶやいたのです(笑)



「先生私の隣に座っていただけませんか」はどこで見れる?

「先生私の隣に座っていただけませんか」はどこで見ることができるのか?

2025年7月現在、アマゾンプライムで見ることがきます。

特に追加料金などもなく視聴することができます。

Netflixでの視聴は、現在ありません。

しかし、以前に期間限定で見ることができていたので、今後、追加されたり、変更がある可能性もありそうですね。




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