映画「陰陽師0」公開すぐに見てきました!
陰陽師0の原作というより、夢枕獏さんの小説は元ネタと言った感じをうけました。
そのくらい、世界観がしっかり作りこまれたオリジナルストーリー。
晴明の新しい一面を見ることができました!
呪術廻戦とのパクリ疑惑いついても観てきた感想から解説します。
陰陽師0の原作は夢枕獏の「陰陽師」ではない?
【陰陽師0】の原作は夢枕獏さんの小説、陰陽師シリーズ(文藝春秋刊)とされています。
しかし、私の感想は原作というより「元ネタ」の方が近い感じがしました。
全く同じストーリーの巻があるわけではないですし、ノベライズ化され、出版されています。
夢枕獏さんの「陰陽師」は主に、陰陽師になったあとの晴明の物語が中心です。
「陰陽師0」はその前。
まだ陰陽師になる前の学生の晴明が描かれています。
才能にあふれつつも「陰陽師になど興味がない」と言い放つ晴明や葛藤を乗り越える姿。
人と群れることがなかった晴明が博雅と心を通わせ親友になっていく過程も描かれています。
火と水の龍神対決シーンはまさに森羅万象の(ことわり))を使っていて見ごたえあります!
陰陽師0/呪術廻戦パクリ疑惑がでた理由
陰陽師0は呪術廻戦のパクリでは?
と言う口コミをみかける理由は晴明のポーズですよね?
陰陽師0で晴明が呪術を使うときのポーズが、呪術廻戦の五条悟のポーズと似ているからでしょう。
もちろん、パクリではないです!!それもそのはず!
陰陽師0の呪術監修をしているのが、呪術廻戦でも同じく監修を務めている加門七海さんなのです。
呪術監修として、「呪術廻戦」に登場する数々のキャラクターや呪術を、実在した呪術の歴史から独自考察した「呪術の日本史」監修の加門七海。引用元:陰陽師0公式サイト
過去の別作品の陰陽師では指は2本真っすぐ伸ばされています。
しかし、陰陽師0では指の1本は「くの字」に重ねられています。
ほんの微妙な違いなのですけどね。
呪文を唱える時に浮かび上がる模様。
木簡や冊子に描かれた文字の一つ一つ。
それこそ、呪文の正式な唱え方や呪のかけ方。
聞き逃してしまうようような一言にまで、丁寧に仕掛けられていました!
この辺りはマニアにとっては垂涎なのではないでしょうか?
#コメディじゃないのに異常に笑った映画
陰陽師0でゲラゲラ笑ったとこ②呪術映画なのに「呪術師はクソです」と言ってたナナミン(cvツダケン)を起用した丁寧すぎる平安京CG解説。朱雀門の扉の数にも注目。平安時代なのに平城宮の3つの扉にした他作品に対し「こっちは5つで再現したぜ!」と殴ってくる pic.twitter.com/PyAq7wzjT3— 🐰 (@aaa88421046) July 17, 2024
映像で
の端々に様々な仕掛や記号が施されています。
平安時代に実在した最強の呪術師「安倍晴明」の物語。
物語の進み以外の細部にまで見ごたえたっぷりです!
陰陽師0は監督と夢枕獏さんの約束
映画の監督をつとめた佐藤嗣麻子さんと、原
作者の夢枕獏さんには意外な繋がりがありました!
意外にも監督が19歳の学生時代から親交があったという古くからのお知り合い。
夢枕獏さん自ら佐藤嗣麻子監督に「陰陽師をいつか撮ってほしい」とお話しされていたのですって!
獏さんはその頃から、佐藤嗣麻子監督の才能を見出していたんですね。
陰陽師の映画化は40年越しの実現!
巨匠が待ちに待っていた佐藤嗣麻子監督の映画化。
すごいわけです!!
呪、呪術について、ここまで作り込まれた映画は、他にないのではないか。
生きていてよかった。感謝、感謝、感謝である。引用元:陰陽師0公式サイト/夢枕獏コメント
原作者である、夢枕獏さんに、
「40年の年月は必要だった。ここまで作りこまれた映画は他にない。生きててよかった!」
と言わしめるほどの完成度。
どんな映画なのか、ネタバレしない程度に、あらすじをまとめます。
陰陽師0/映画のあらすじ
『陰陽師0』をジャパンプレミアで鑑賞しました!安倍清明と源博雅とのバディぶりが、時に笑いを、時に胸を熱くさせて伝わってきます。#陰陽師 #陰陽師0 #胸アツバディpic.twitter.com/8B4CwTWCo7
— 矢口晶一 (@tamagawajyousui) April 4, 2024
平安時代、呪いやたたりから都を守る陰陽師の省庁であるとともに彼らを育成する学校でもある「陰陽寮」が政治の中心にあった。安倍晴明(山﨑賢人)は、呪術の天才と呼ばれる存在でありながら、陰陽師になる意欲や興味がない変わり者としても知られている。ある日晴明は、貴族の源博雅(染谷将太)から徽子女王(奈緒)を襲う怪奇現象の調査を頼まれる。晴明と博雅がぶつかり合いながら調査を進める中、ある学生の変死をきっかけに、平安京を揺るがす巨大な陰謀と呪いの存在が浮かび上がる。引用元:好書好日
実在した人物を扱いながらも、特殊な展開へと発展している陰陽師の世界観。
呪や呪術と言うものは相当に深いものです。
映画で表現される呪は、森羅万象の組み合わせだけではありません。
人の心理や、脳の仕組みまでもが利用され描かれています。
権力争い、派閥。
平安時代に限らず、恐ろしいのは人の心なのかもしれない。
と、ため息が出るような中での乱闘。
呪対呪の戦いもあれば、体を張った乱闘のシーンもあるんです!
晴明と言うと文学の人のイメージでしたが、今回、晴明の軽快なアクションシーンもあります!
個人的には、ワイヤーの吊りアクションより、山崎賢人さんの足さばきがカッコ良かった!
陰陽師0のパンフレットが面白い
今回、イチオシでお勧めしたいのがパンフレット!
これは陰陽師好きさん、呪術オタク(初心者)さんには是非、購入をオススメします!
映画のワンシーンの写真や相関図などはもちろん、陰陽師の成り立ちや階級制度について。
劇中で晴明が唱えていた呪文も、細かく掲載されています。
ロケ地や映画の解説、陰陽師0の世界観や用語の解説も盛沢山!
こんなに、詳しく映画のこと、呪のことを説明してくれたパンフレットは、かつてあっただろうか?
保存用と読み込む用が欲しいくらいです。
陰陽師0のパンフレット値段は900円でした。
900円でこのボリュームは本当にオススメ!
映画館じゃないと買えないパンフレットは基本的に期間と数量限定。
是非、大スクリーンで体験した際には、手に取ってみてくださいね!
陰陽師0を観てきた感想。
陰陽師0では重要なポイントとして【潜在意識】の世界がでてきます。
怒りや焦りに囚われたものはその身を、その熱量で焦がします。
一方で、平安を取り戻したものは、そこに失くしたと思わしき記憶を見ます。
潜在意識という世界を陰陽師の呪術として扱うことは斬新だなと思いました。
現代と古代のすり合わせのようで、それだけにリアルで、納得でしかありませんでした。
しかし、ただ平凡に描くのではなく晴明の天才奇才ぶりが、より浮き出る。
その対比のさせ方が絶妙で圧巻なのでした!
陰陽師0の浮遊感ともいえる世界観は絶妙
実は呪と言うものは特別なものではなく、むしろ身近。
私たちは知らずのうちに、いともたやすく絡めとられているのかもしれない…。
そんな風に感じさせられます。
陰陽師0の記事一覧まとめ
陰陽師0、陰陽師については別の記事でも考察しています。
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