映画インターステラーは、ネットなどでも意味不明と言われがち。
どんなところが意味不明なのか?
理由も考察しながら3つのパートにまとめました!
映画インターステラーが意味不明と言われる理由①話の難しさと専門性
聞きなれない単語も出てくるし、何より設定が難しいんです。
私も1度見ただけでは「流れ」しかつかめませんでした。
長時間かけてじっくり解説を入れたいような専門的なことを、映画の時間枠にあわせるので無理もない気はします。
詰め込まれている分、展開も早いので気が付けば見逃してしまうポイントがたくさん。笑
特に下記の4つは疑問に思う人が多いようです。
1つ1つの設定が細かく専門的な部分を知らないと理解しにくいのだと思います。
重力や引力、相対性理論といった専門要素がてんこもり。
「どういうこと?」と小さな疑問がわいたとき。
1つの疑問に対して、必要な解説がたくさんなんですよね。
それで、混乱したり意味が分からなくなってしまうように感じます。
とはいえ、ガッチガチな論文みたいな物語ではないのでご安心を。
ざっくりとした流れは誰でもわかるし楽しるしめます。
ただ、細部の展開に「なんでだろう?」と疑問がわくと深みにはまります(笑)
散らばってるパズルのピースを見つけてつなげるまで一苦労。
そんな作業を何度も繰り返していくうちに全貌が見えて楽しくなってきます。
時空を超える映画は他にもありますが、エンタメ性が強いSFとは少し違います。
宇宙に興味がある人、物理や相対性理論に興味がある人は、正攻法の議論だけでなく、いろいろな角度から楽しめるのではないでしょうか?
私は、観れば観るほど惹きこまれていきました。
1つわかるたびに、大きくそびえる壁のように思えていたアインシュタインの世界を垣間見せてもらえたような気分にもなれます。
内容をしっかり理解して観れるのか?
と問われたら簡単ではありません。
深めていけるか?と問われたら、
大きな視点をもって、物事を眺めるという幅の広さは養えそうです。
私は一粒で何度もおいしい映画だと思いましたよ。
映画インターステラーが意味不明と言われる理由②ストーリーの主題がわかりにくい
もう一つわかりにくいのが主題。
内容の難易度とは別に、何について描かれた映画か?
と問われると一言では表現しにくいんです。
なぜなら、インターステラーは物理理論とスピリチュアリチュアリズムの融合でストーリーが進んでいきます。
また、れぞれの展開から、4つの大きな軸でもとらえられると思うからです。
◎異常気象から人類を救う、宇宙の謎を解明する
◎家族愛と人類愛
◎人類救済のヒーローもの
◎人類の底知れぬパワーと不思議な世界について
書き出してみると、それぞれに当てはまる映画タイトルが浮かんできそうじゃありませんか?
それだけ、印象の強い部分がてんこ盛りってことですね。
どれも当てはまるということは、断定しにくいということ。
「こんな映画だよ」という説明がしにくいのです。
感動のポイントや理解のポイントをどこにもっていけばいいのか迷う人がいても不思議はありませんね。
インターステラーは専門色が強く、地盤をしっかりさせることを意識しているだけに、逆に決めにくいのかもしれません。
逆に言えば、見る人によって違う面白さがあるということです!
あなたは、どんな映画だと思いましたか?
宇宙に行って時空を超えてる話?
人類を救済するヒーロー映画?
物理理論を上手に盛り込んだお話?
私は【人間の本質的な愛、根源的な愛】の物語だと思いました。
それにね、本来、スピリチュアリズムは生活の知恵に似ているところがあります。
私は、物理理論の一部とスピリチュアリズムの一部は、見る方向性の違いだけで全く同じことを言っているのではないか?と思うことが多々あるんです。
断定せずに色々な角度から楽しめると思うと
『意味不明な映画』ではなく『多様性にあふれた映画』としても楽しめると思いませんか?
映画インターステラーが意味不明と言われる理由③展開がトリッキー
物理を先行していた友人に感想を聞いてみました。
ちょいちょいツッコミどころがあるようでした。
ワームホールについては不明なままじゃん?
ブラックホールほどの重力なら近づいた瞬間バラバラになってしまう!
なのに、超えさせちゃうところや、多重構造への持っていき方もトリッキー。
この、わかるようなわからないようなぼかし方。
それ自体が、意味不明なんだけど。
強引に突き進んで成功させちゃうところがSFだよね。
といった、見解でした。
確かに、ツッコミどころはごもっともです。
ちょっと、煙に巻かれたような気になるのはありますね。
小難しさと先入観からか、ノンフィクションな気分になりがちです。
論文に物申すような討論になっては楽しめません!
大事なのはそこじゃないから!
という結論に落ち着きました。笑
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余談ですが…感想をきいているうちに、友人は
『もし二つの宇宙船が光の速度の半分ですれ違ったら理論上は光の速度になる。
その時の音波や信号はどう伝わるのだろうか・・・』。
と全く新しいことに頭がいったようでした。
私にはなぜ、そこに行くのかさっぱりわかりません。笑
SFであれ、トリッキーな展開であれ、物理が好きな人の探求心にも火がともる映画のようですね。
映画って、これだから面白いんですよね。
この発想が豊かになって広がっていくのがたまらない!
私は、これこそが醍醐味だ!と思っています。
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