インターステラーで登場するワームホール。
ワームホールを作った「彼ら」とは誰なのか?
ワームホールとは何なのか分析、考察してまとめました。
インターステラー、ワームホールを作ったのは誰?「彼ら」とは?ワームホールを作った存在の正体。
ワームホールを作った存在を『彼ら』と呼んだアメリア。
その言葉から、未確認である五次元の存在であることをうかがわせます。
(五次元についてはこちらの記事でも解析しています)
なぜ、『彼ら』は登場しないのでしょうか?
五次元の存在である「彼ら」が存在のみで登場しない理由。
ヒントが、物語のラストにありました。
五次元の存在によって、主人公のクーパーは時空を移動します。
3次元の空間に作られた4次元のサテライトに送り込まれます。
人類を救うため、娘のマーフに重力の謎を解く情報を届けるためでした。
役目を終え、戻されるときにクーパーは、再び時空を超えます。
時空を超える時、クーパーは、うつろな意識の中で、宇宙船の窓越しにこちらをみているアメリアと目があいます。
地球から宇宙へでて、一番最初にワームホールを超えた時に宇宙船の窓から外を見ていたアメリアでした。
正確には、アメリアからは見えていません。
5次元の内側につくられた、3次元の空間でのロボットのターズとクーパーの会話から推測するに
五次元の存在、彼らには時空を超えることができても、特定の場所や時間に何かを伝えることはできない。
重力は時間を含むすべての空間を超えられる。(引用元:インターステラーセリフより抜粋)
3次元、5次元の間では、情報を送りたくても、言葉や姿、波長は届かない。
しかし、重力ならば超えられるのです。
クーパーは腕時計の秒針に乗せて重力の謎となる量子データーをマーフに伝えましたね。
私はそれらの言葉から『存在している次元が違うから見えない』と考えました。
ワームホールを作ったのは明らかに五次元の存在です。
クーパーが映画の中で
呼んだのは五次元の存在じゃない、俺たちだ。
五次元の存在とは、俺達の遠い子孫であり、未来人だ。(引用:映画の中のセリフより抜粋)
と言っていました。
重力の謎をとき、人類が存続します。
人々は未来で様々な謎を解き、進化して五次元の存在となります。
自分たち(五次元の存在)が消滅しないように、過去に向かって助け舟をだした。
それが、ワームホールの存在です。
直接的にワームホールを作ったのは五次元の存在ですが、五次元の存在へと命(意識帯)をつないだのは紛れもなく、クーパーといえますね。
インターステラー、ワームホールを作ったのは誰?ワームホールとは何なのか?
ワームホールは一言でいうと時空移動装置です。
宇宙にあり、現代の人類には作ることができない、
自然に発生するものではなく人為的なものである。
ということが定義でした。
誰が作ったのかはわからないけど、人類を救うために作られたのに間違いはない!
根拠は地球での異常気象が悪化し始めた時、急激に出現したから。
というのがアメリア達の仮説でした。
時空移動が簡単になるとはどういうことか?
映画中でもクーパーが、探索チームのトムに聞いていましたね。
解説します。
紙に直線を書いて、両端を地点Aと、地点Bとします。
地点AとBの間の距離はとても離れています。
AとBがくっつくように紙を折り曲げてみます。
線の両端に離れていたAとBの間はたわみ(折りたたまれ)くっつきます。
AとBの距離が、物理的になくなりました。
これが、ワームホールの時空間移動の原理です。
ブラックホールの近くにあるため、強い重力のエネルギーが使われていそうです。
なんとなくですが、マーフが解明した、土星の近くにクーパーステーションを設置した方法と似ているような感じがしますね。
インターステラー、ワームホールを作ったのは誰?ワームホールの役割
ワームホールの役割は人類救済のための足掛かりであることは間違いありません。
ワームホールを使うことで、遠く離れた惑星間の移動を可能にします。
重力の影響による時間の進みを利用したワープゲートと思ってよさそうです。
人類が生存可能になる星は、今の地球の近くにはないが、広大な宇宙の別の地点にはあるかもしれない。
緊急事態であり、宇宙を探索するには時間が足りなくても、ワープゲートを使って時空を超えられるなら不可能ではありません。
しかし、真の目的は時空を超えさせるだけではありませんでした。
ワープゲートを使って惑星を移動することは過程での役割にすぎません。
私は、その後に待っているクーパーを4次元サテライトへ誘導することが本当の目的だったのではないかと思います。
地球での異常気象が悪化し始めた時、急激に出現したワームホール。
これは、何者かわからないけれど、人類を救うために出現させたとしか思えない。
アメリア博士達はそう信じていました。
根拠は『愛』だとも言っていましたね。
親から子への愛は、人類が人類を愛することの原点でした。
「頭ではわからなくても感じることができる。」
と言っていた、アメリア。
なかなか鋭い!!
インターステラー、ワームホールを作ったのは誰?ワームホールがあっても過去を変えられなかった理由。
時空を超えられるのに、なぜ、異常気象の過去ごと、変えられなかったのか?
疑問に思いますよね?
五次元の存在から考察してみました。
過去は変えられないのではなく、
複数の次元が散らばっていてワームホールのような装置がなくても自由に行き来できるとします。
過去は過去なのではなく、1つの現在でもあるということです。
また、クーパーがマーフに伝えた重力の謎が人類存続の鍵を握っています。
存続した未来で子孫たちが五次元の存在になると、クーパーははっきり確信していました。
全てをなかったことにしてしまえば、五次元への進化というプロセスがなくなってしまいますね。
そうすると、環境悪化が別のプロセスで再び起こった時に、五次元の介入ができなくなります。
私がたどりついた考察の結果、
『人類の過去を変えることは人類の未来をなくすことになってしまう!』
ということでした。
私は、それゆえ五次元の存在の介入とは、過去を変えるのではなく、新たな道を用意して、存続可能ルートへと選択させたのだと思いました。
映画インターステラーは謎が多いだけに、想像力の発揮しがいがあります。
意味不明な点を1つ1つ、分析しながら、宇宙と未来の人類の可能性に想いを馳せる。
物理には詳しくなくても別の楽しみ方もできる。
私は、それも、この映画の魅力だと思っています。
映画を通して、皆さんの中に生まれる、未来人や宇宙への謎。
ぜひ、仮説を立てたり想像を広げたりしながら楽しんでみてはいかがでしょうか?
コメント
誤記:五十減
ご指摘、ありがとうございます!修正いたしました。
五十減 → 五次元です。