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ブレードランナーの意味がわからないところを解説!見る順番が大切?

本当にひどい?
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ブレードランナーは見る順番、見方を間違えるとさっぱり意味がわかりません!

意味がわからない理由を『順番、内容、タイトル』と、3つの観点から解説します。

これから見る人も、1回見たけど意味がわからなくて忘れてしまった!!

という人にも、楽しめるところをお伝えしていきます。




ブレードランナー/意味がわからないところ3選。

ブレードランナーは有名な割に意味がわかりにくいと言われることも多い映画です。

1回見たけど意味がわからなくて忘れちゃった…と言う人も多いのではないでしょうか?

評価などを見ても、決して内容が難しいから…ということではなさそうです。

では、なぜ「意味がわからない」と言われるのか?

意味がわからないと思う人の多くは、無料配信などで途中からスタートしている人が多いんです。

また、タイトルと内容の関係性など、内容に対して意味不明と感じる部分がある人もいます。

『意味がわからない』と多くの人が思う理由を3つに分けて解説まとめていきます!




「ブレードランナー2049」が意味不明?

一番多いのが、ブレードランナー2049をみたけど意味がわからない、意味あるの?

と混乱する人でした。

ネットフリックスやAmazonプライムなどの無料配信で観ようと思う人も多いと思います。

そうすると、「ブレードランナー2049」しか出てこないんです。

『続編だろうから、前作なくてもわかるだろう。』

そう思って観てみるとさっぱり意味がわからない!!

と言うことになります。

また、「意味があるのか?」

と感じた人の多くは、ブレードランナーのその後を描く必要性を感じていないように思います。

登場人物は重なっていて結末のその後のストーリーにはなっています。

映画にこめられたテーマがさほど変わらないので、薄くなったように思えてしまいます。

しかも、前作までを観てないと人間関係もストーリーの流れもほぼ分からないのです(^^;)

あくまで、前作品を見てからでないと理解しにくい映画です。

ブレードランナー(1作目)の設定は2019年のロサンゼルス。

「人間とは何か?」「人間と人造人間との違い」を深くとらえた映画。

ブレードランナー2049は1作目から30年後。

1作品目で逃避行したデッカードとレイチェルがどうなったかを描いています。

つまりは、結末の後、2人の未来がどうなったのかを語るためのお話。と言う印象が強いです。

新しいキャラも登場するものの、更なる問題提起まではいかないように思いました。

 

人造人間にも普通に感情があって、命令に背いたり自力で行動したり…、見分けがつきません。

そのせいか、結局、何を伝えたいのか?がわかりくくなってしまってるように感じました。

ブレードランナーの方はテーマがしっかりしていました。

2049から見た人は余計に「恋愛物?」という浅い感じで終わってしまいそうです。

1作目の付け足し程度のように感じてしまい、深さを感じにくい印象ですね。

その点からも、意味があるものかわからないと思われてしまったのではないでしょうか?



ブレードランナーを見る順番

ブレードランナーは見る順番を間違えると、さっぱりわかりません。

絶対ではありませんが、人物相関なども理解して映画を楽しみたい人は順番に注意が必要です。

ブレードランナーとしては全5作品のリリースになっていますが、実は映画は2作品のみ

「ブレードランナー」「ブレードランナー2049」が映画です。

それ以外は「ブレードランナー2049」のための前日譚として作られた短編もの。

ブレードランナーをみて、すぐ2049を観るより、中間層を観てからの方が理解しやすくなります。

 

「ブレードランナー:ファイナルカット」

1作目は、ディレクターズカットとファイナルカットがあります。

同じ内容に大差はなく、リドリー監督がデジタル修正して編集しなおしたものがファイナルカット。

より、スムーズな演出、映像で見ることができます。



「ブレードランナー2022:ブラックアウト」

これはアニメーションでYouTubeでもみることができます。

多くの反逆を起こしたネクサス6型レプリカントは4年の寿命年限を迎え死滅した。それに代わってタイレル社は寿命年限のないネクサス8型の製造を開始。一方、社会では人間至上主義運動が過熱し、登録データ上でレプリカントとみなされた者たちが相次いで襲われ、虐殺される事件が多発する。

1作目の物語から3年後の2022年が舞台。

2体の人造人間が引き起こした「ブラックアウト(大停電)」という事件を描いています。

この事件が原因で人造人間の登録情報が消失してしまう。

広い意味でレプリカントが生きぬくための戦いを描いているイメージです。

 

「ブレードランナー2036:ネクサス・ドーン」

『ブレードランナー ブラックアウト2022』から14年後のエピソード。

地球の生態系は崩壊しており、人類生存のためにはレプリカントによる安価な労働力が必要であると指摘。新しいレプリカントは人間に危害を与えないと主張する。

執政官たちに証明するため、ウォレスは連れてきた新型のネクサス9に自傷させ、さらに彼と自分のどちらかの命を選ぶように命じる。レプリカントはすぐに自分の喉を切り裂いて死亡し、執政官たちに衝撃を与える。ウォレスは新しいレプリカントの製造を許可するかを再度尋ねる。

レプリカントを禁止している役人たちに、労働力として必要だと訴えた科学者をウォレス。

絶滅したはずのアンドロイド復活のため、新型の人造人間『ネクサス9』をプレゼンします。



「ブレードランナー2048:ノーウェア・トゥ・ラン」

2036・ネクサス・ドーンで、旧型となったレプリカント8型のサッパーが主人公。

ウォレス社が人間に完全に忠実な新型レプリカント、ネクサス9型を発表し、非合法化されていたレプリカントの製造が再開される。用済みとなった旧型のネクサス8型を解任(処分)するため、ロサンゼルス市警察(LAPD)は専任捜査官ブレードランナーの組織を強化する。

解任(処分)は人造人間(レプリカント)の死を意味します。

必死のレプリカント、よっぽど人間らしさを感じてしまう。

そして、人間の身勝手さも強く感じる1作です。

わかる!わかるんだけど、それでいいのかな…と苦さを感じます。

 

「ブレードランナー2049」

ブレードランナーの1作目で逃避行した、人間と人造人間のその後を描いています。

2049年を迎えた地球は、更に環境破壊が進んだ陰鬱な世界。

地球は外宇宙で植民地として開発されている、新天地に行けなかった人々が暮らしています。

禁止されていた人造人間の製造が、2036年、ウォレス社の新型(ネクサス9型)によって再開。

人造人間は再び人間の使役として働いていました。

全編通して突き付けられる「人間とは?」がここでも炸裂。

繁殖技術をにまで目を付けた人間の探求心(と言って良いものか微妙ですが)。

はたして、許される領域とはどこまでなのか?

もはや「人間」と人造人間、区別はできるのか?

自分の中の概念が混乱する1作でした(笑)



ブレードランナー:タイトルの意味

実はブレードランナーというタイトルがついた理由、とても深かったんです!!

映画やアニメのタイトルって中身を想像しやすいものがつけられること多いと思うんです。

もしくは原作に忠実につけているか…。

しかし、今回はブレードランナーと聞いても、あまり内容と結びつくように思いませんでした。

原作のタイトルは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」。

全く違いますよね。

ブレードランナーというタイトルは映画に込められた意味とリンクした別の小説のタイトルです!

「ブレードランナー」と「レプリカント」は、原作には登場しない映画オリジナル用語である。 「ブレードランナー」という名称は、SF作家アラン・E・ナースの小説『The Bladerunner』(1974年)において「非合法医療器具(blade)の運び屋(runner)」という意味で登場する。引用元:Wikipedia

アラン・E・ナースの小説も近未来のアメリカが舞台。

優良な遺伝形質を持つ人間こそが向上的であり価値があるという世界。

劣った人間は子孫を増やさないための手術が施されます。

何かしらの医療を受けるには、その手術を受けてないと医療保険が使えない。

理不尽とも思える世界観の結果。

医療に関する闇は必要悪のようにして広がります。

闇ルートで医療道具を販売する業者。

違法ルートの医療道具で、手術を受けていない『劣ったと判断された人』を治療する医者。

違法であっても、医者に医療道具を届ける「運び屋」が登場します。

医療道具には外科用のメスなどが含まれていました。

そこで、ブレードランナーには、

「Blade(刃物)」を運ぶために「Runner(走る人)」

という意味が込められています。

ブレードランナーも原作も、問いかけているのは

「人間とは何か?」

「人間と人工知能(アンドロイド)との違いは?」

と言う点です。

人工知能が高度に進化し、感情も伴ったとき。

まるで奴隷のように扱われていたレプリカント(人造人間)が、この垣根を超えた時、

果たして、人間との差はどうなるのか?

「善悪観念」「優劣」「差別と区別」「倫理観」

これらを、どこで判断するのが正しいのか?

生とは何か?、死とは何か?

人間性とはどこにあるのか?を考えさせられます。

すでにAIの発達が目まぐるしい現代。

全くもって「想像の範疇」とは思えない、問いかけに通じる気がするのです。

監督のリドリー・スコットが、映画を製作でデッカードにふさわしい職業名を探していた時。

この小説のタイトルを気に入って、借り受けたいと交渉したのだそうです。

内容としては全然違うけれど、揶揄している問いかけに共感の物を感じたのでしょうね。

実際、内容は映画とは全く関連はないものの、作品タイトルとしての大抜擢。

ちゃんと使用権料を払って、エンドクレジットに謝辞も書いているんですよ!



ブレードランナーの面白いポイントまとめ

近未来でアンドロイドと人間を描いたSF作品でありながら、退廃的な描写や哲学的な問いかけ。

ただ楽しいような、空想的なSFとは一線を画すような、深い側面をもつ映画の1つです。

意味がわかりにくいと言われるブレードランナー。

映画を面白くする3つのポイントをまとめました!

 

映像の差し込み方が秀逸!

ネオンに彩られた雨の多い暗い未来都市の描写など。

非現実的な世界観とあわせることで、よりリアルな現実性が見えてきます。

シンセサイザーが使われている音楽が効果抜群

機械的でありながら響くような独特の音色。

映画にぴったりな雰囲気を醸し出しています。



哲学的なテーマ

ブレードランナーに込められているテーマは「人間とは何か?」でしたね。

人造人間たちは、人間の都合で生み出され、人間によって4年の寿命を決められています。

感情も生まれ、自分たちの存在意義や、定められた運命への疑問を抱く人造人間。

人造人間でありながら、必死に生きようとする姿。

終わりがわかっていて、もがく姿は、人間に劣ることない「生」を感じさせます。

「機械」のように、作りだされた存在であったはずのレプリカント。

発達とともに「生への執着」を見せるシーン、それを都合よく駆逐しようとする人間。

自分達の都合でレプリカントを作り、自分達とは違う不都合を感じたら、排除しようとする。

人間の矛盾、何とも言いがたい『明暗の対比』に心を揺さぶられます。



映画の世界観がすごい!

1982年公開のブレードランナーは未来のロサンゼルスが舞台。

人間によって高度に作られた人造人間と人間の境界が曖昧になった世界を描いています。

環境破壊によって地球に住むことはままならず、人類の大半は宇宙の植民地に移住しています。

レプリカントと呼ばれる人造人間が宇宙開拓のために過酷な奴隷労働や戦闘に従事しています。

荒れ果てた近未来の世界をネオンと暗く続く雨で描いるのですが。

雰囲気とか、環境破壊が…といううわべの部分ではなく、中心核にある闇の部分。

哲学的な問いかけをそのまま表現しているかのような映像です。

よく言えば、没入感がすごい!

逆を言うなら、無駄に苦しい…笑

しかし、非現実的ながら、これほどまでに表現に忠実でリアルな世界観の描き方はすごいと思う!

終わりに…

ブレードランナーは意味がわからない!

と言う人も多いのですが、

それだけ深い映画でもあるということ。

この記事を読んで、

「観てみようかな?」

と思ってもらえたら嬉しいです。



 

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