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『ブレードランナー』レイチェルを考察!最後はどうなった?

本当は深くてやばい!
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ブレードランナーでレプリカントには寿命か「解任」と言う名の処分がくだるかが一般的。

しかし、レイチェルはかなり特殊な最後を辿っています!

『ブレードランナー』『ブレードランナー2049』を通して、レイチェルのその後をまとめました。




『ブレードランナー』レイチェルの最後はどうなった?

『ブレードランナー』に登場するレプリカントのレイチェル。

レイチェルは他のレプリカントと違い、かなり特殊な最後を辿っているんです!

1作品目のラスト、レイチェルはブレードランナーである主人公のデッカードと逃避行の後、

なんと、亡くなる前に 出産している!!んです。

どこが、特殊なのかって?

レプリカントは作業要員として人間に作られた「人造人間」です。

通常のレプリカントには感情が芽生えるまでの「約4年」という寿命があり亡くなります。

もしくは、感情が芽生えてトラブルになった時には「解任」と言う名の処分が下ります。

この解任を請け負うのが「ブレードランナー」です。

1作品目のラスト、レイチェルはブレードランナーである主人公のデッカードと逃避行に走ります。

しかし、35年を経て新たに公開された続編にはレイチェルの子供が。

なんと続編で、出産していた!!という衝撃の事実がわかります。

しかし、出産時にレイチェルは亡くなっています。

レイチェルは出産する時に帝王切開だったため、その合併症で亡くなっていました。

人造人間であるはずのレプリカントに生殖機能あるの!?と、疑問ですよね。

あるんです(笑)

レプリカントを最初に作り出したタイレル博士は過去に成功していました。

しかしながら『ブレードランナー2049』で、失われた技術として封印された設定になっています。



『ブレードランナー』レイチェルをなぜ助けたのか?

ブレードランナーの中盤~最後にかけて、レイチェルにも解任(抹殺)命令が出ます。

レイチェルがタイレル博士のもとを脱走したことが理由です。(感情の暴走が抹殺対象になるので)

ブレードランナーでレプリカントは寿命か抹殺か…と言うのが常でした。

しかし、レイチェルは生き延びています。

他のレプリカントは強制終了なのに、なぜレイチェルだけ助けたのか?。

 

レイチェルに好意を持っているデッカードに抹殺の意志がなくても上からの命令です。

簡単にくつがえるわけがありません。

しかし、もともとの解任(抹殺)命令対象であった最後のレプリカントのロイが死んだあと。

上司であるガフ刑事は、デッカードに「これで終わりだな」と言います。

え?レイチェルは?

ガフは、デッカードの気持ちを見抜いて見逃したのでしょうか?

レイチェルの抹殺は上からの命令です。

上司であるガフ刑事がそんな簡単に見逃すでしょうか?

レイチェルが助かったのは、2つの理由からの総合判断と考えられます。



理由①レイチェルの寿命

通常、レプリカントの寿命は約4年です。

しかし、レイチェルの寿命は例外、4年の寿命ではなかったのです。

レプリカントの寿命設定は、感情が芽生え不満や不安から暴動になるのを防ぐためでした。

過去に、レプリカント達は、芽生えた感情に対応できずに反乱を起こしてしまったのです。

生みの親であるタイレル博士は寿命を設定せずとも良い方法を見つけようとしたんです。

それが、レプリカントに偽の記憶を与えて精神を安定させるというもの。

その極秘実験の第1試作として作られたのが、博士の姪の記憶を植え付けられたレイチェルです。

そのおかげで、最初はレイチェル自身も、自分がレプリカントとは気付いていませんでした。

記憶によって精神安定するかの実験なので、寿命も設定されなかったんです。

レイチェルが寿命に左右されなかった 

これが、1つ目の理由です。



理由②セリフ「彼女も惜しいですな…」の意味を考察

2つ目の理由は、ガフとデッカードのやりとりにあります。

It’s too bad she won’t live, but then again, who does?

日本語字幕だと「彼女も惜しいですな、短い命とは」とあっさりした訳になっていますが…。

このセリフはラストシーンで、ロイが寿命を迎えた後。

ガフがデッカードに、落とした銃(ブラスター)を渡しながら言うセリフです。

「彼女が生きられないことは残念だよ。でもな、誰も永遠に生きはしないさ。」

ガフはレイチェルがタイレル博士の特別な試作であることを知りません。

つまり、レイチェルの寿命が4年だと思っています。

ガフは、デッカードが好意を抱いているレイチェルを殺せないことに気付いていました。

放っておいても感情が芽生えたレイチェルは間もなく寿命で亡くなると言ってるのです。

ガフにしてみたら、半分同情。

そして、半分はどっちにしろ同じことだ。

と言う意味で、そのままにしたのではないでしょうか?

この2つの理由によって、デッカードと逃避行したレイチェルは結果、助かったのです。

 

そして、もう1つ、これは個人的考察なのですが…

この言葉はレイチェルだけに向けたものではないかもしれない。

デッカードの「寿命」または「感情の暴走」を防ぐための言葉。

デッカードの正体も示唆しているのではないか?

そんな気がするのです。

ガフがなぜデッカードにも

「寿命・感情の暴走」

を案じたのか?

別記事の考察で触れていくので

合わせて読んでみてくださいね!

省略されてしまった部分のセリフをみて

最初は、人間の傲慢さ、人間の都合で作り出された人造人間の儚さへの同情かと思いました。

しかし、『でもな、誰も永遠に生きはしないさ『誰しもが同じ。皆、永遠などないのだ』

と言い換えられると思った時、そこに含まれる、深い別の意味に目が向きました。

映画の主題『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』に込められた、

「人間と人造人間の曖昧さ」を反映しているように感じたんです。

そして、それはデッカードに向けられた言葉であり、続編への伏線のように思えたのです。



『ブレードランナー』レイチェルの子供は2人いる?

前述した通り、デッカードと逃避行したレイチェルは出産していたことを書きました。

結論から言うと、レイチェルの出産は1人です。

ブレードランナー2049で『同じDNAを持つ男女2名の記録が見つかる」という描写がでてきます。

『双子の出産があった』ようにも取れるので、勘違いしてしまいやすいんです。

レイチェルが産んだ子供は女の子、レプリカント用記憶作家のアナ・ステリン博士のみ。

しかし、まんざら嘘でもないというか…。

DNAではないけれど、アナ・ステリンの記憶を分かち合っている存在がいます。

ブレードランナー2049の主人公、Kです。

Kは、アナ・ステリン博士の記憶を情緒安定用の疑似記憶として受け継いだんです。

2049は続編なので、タイレル博士の研究が採用されているようですね。

双子の出産と匂わせた理由は、劇中で明言されていないので考察の域ですが、

デッカードが自分と子供を守るために操作した情報だったのかもしれませんね。



レイチェルについてまとめ

ブレードランナーでも特別な存在として登場するレイチェル。

レイチェルの登場によって、主題にこめられた深い意味がより鮮明に感じます。

記憶を移植されたレイチェルは人間とほぼ変わりませんでした。

進歩した科学技術の介入による人間とアンドロイドの境界の曖昧さが浮き彫りになります。

レイチェルの存在を見た時、

感情がコントロールできたアンドロイドに尊厳はあるのか?

けっして人間だから崇高なわけではないのかもしれない。

そんな疑問符を投げかけられているように感じました。



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