ブレードランナーで「レイチェル」はレプリカントでありながら、かなり特殊な最後を辿っています。
レイチェルの最後は通常のレプリカントとは全く違う結末でした!
出産まで経験した、レイチェルのその後をまとめます。
『ブレードランナー』レイチェルの最後はどうなった?
『ブレードランナー』に登場するレプリカントのレイチェル。
レイチェルは他のレプリカントと違い、かなり特殊な最後を辿っているんです!
通常、レプリカントは寿命を迎えて停止するか「解任」と言う名で処分されます。
その『解任』処分を実行するのがブレードランナーと呼ばれる人たちなわけですが。
しかし、レイチェルは寿命でもなく解任でもない最後を迎えていました。
なんと、レイチェルはデッカードと逃避行し、その後は出産によって亡くなっています。
実は、レイチェルは他のレプリカントとは少し違う特別な存在だったんです。
『ブレードランナー』レイチェルの寿命
通常、レプリカントの寿命は約4年に設定されています。
しかし、レイチェルは寿命は例外だったんです。
過去、レプリカント達は感情が芽生えると芽生えた感情に対応できずに反乱を起こしてしまうことがわかっていました。
そのため、不満や不安から暴動になるのを防ぐための安全策として「寿命」が組み込まれています。
しかし、レプリカントの生みの親であるタイレル博士は寿命を設定しなくても良い方法を見つけようと研究を続けていました。
それが、レプリカントに偽の記憶を与えて精神を安定させるというもの。
その極秘実験の第1試作として作られたのがレイチェルなんです。
タイレル博士の姪の記憶を植え付けられています。
そのおかげで、最初はレイチェル自身も、自分がレプリカントとは気付いていませんでした。
記憶によって精神安定するかの実験なので、寿命が設定されていなかったんですね。
実験は成功だったのでしょうね。
結果、レイチェルは寿命に左右されず生きることができたのです。
『ブレードランナー』レイチェルはなぜ助かった?
レイチェルは、寿命の制限がないレプリカントというだけでなく運もいい!?。
処分命令がでても、ブレードランナーに見逃され生き延びることができています。
『ブレードランナー』レイチェルの出産
レイチェルは亡くなる前に 出産していた!!という衝撃の事実。
なんと、35年を経て新たに公開された続編にレイチェルの子供が登場していたんです。
どこが、特殊で衝撃なのかって?
レプリカントは作業要員として人間に作られた「人造人間」です。
人造人間であるはずのレプリカントに生殖機能あるの!?と、疑問ですよね。
あるんです(笑)
レプリカントを最初に作り出したタイレル博士は過去に成功していました。
レプリカントの出産はもともと研究対象ではあったのです。
しかし『ブレードランナー2049』では、失われた技術として封印された設定になっています。
『ブレードランナー』レイチェルのその後、亡くなった理由
レイチェルは
出産する時に帝王切開だったため、その合併症で亡くなっていました。
「ブレードランナー2049」でブレードランナーをつとめる主人公のKによって暴かれます。
Kは、レプリカントのサッパー・モートンを解任(処分)した時に庭の枯木の根元でトランクを発見します。
そのトランクの中身には遺骨が入っていました。
検死して、約30年前に亡くなったレイチェルの遺骨であることが判明します。
レイチェルは亡くなっていましたが、レプリカントらしからぬ最後を迎えていたんですね。
『ブレードランナー』レイチェルの子供は2人?
結論から言うと、レイチェルが出産したのは1人です。
「ブレードランナー2049」で
『同じDNAを持つ男女2名の記録が見つかる」
という描写がでてきます。
『双子の出産があった』ようにも取れるので、勘違いしてしまいやすいですよね。
レイチェルが産んだ子供は女の子のみ。
レプリカント用記憶作家のアナ・ステリン博士です。
恋愛関係にあったデッカードとレイチェルの子供と言うことになります。
出産は1人ですが、記憶を分け合った存在がいました。
そういう意味では、レプリカントというシステムから見たら、まんざら嘘でもないかも?。
DNAではないけれど、アナ・ステリンの記憶を分かち合っている存在が登場しています。
それが、ブレードランナー2049の主人公、Kです。
Kは、アナ・ステリン博士の記憶を情緒安定用の疑似記憶として受け継いだんです。
レイチェルが受けていた記憶の植え込みとかなり近いです。
2049は続編なので、タイレル博士の研究が採用されているようですね。
双子の出産を匂わせる出生記録があった理由は、劇中で明言されていないので考察の域ですが、
私はデッカードが自分と子供を守るために操作した情報だったのではないか。
と思っています。
レイチェルの最後。まとめ
ブレードランナーでも特別な存在として登場するレイチェル。
レイチェルの登場によって、主題にこめられた深い意味がより鮮明に感じます。
記憶を移植されたレイチェルは人間とほぼ変わりませんでした。
進歩した科学技術の介入による人間とアンドロイドの境界の曖昧さが浮き彫りになります。
レイチェルの存在を見た時、
感情がコントロールできたアンドロイドに尊厳はあるのか?
けっして人間だから崇高なわけではないのかもしれない。
そんな疑問符を投げかけられているように感じました。
本来ならば、短い寿命か抹殺という最後を迎えるのがレプリカント。
しかし、レイチェルは出産まで経験して亡くなっています。
私は、レイチェルはレプリカントでありながら、人間としての幸せを感じ、亡くなった。
そう思えるのです。
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