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沈黙のパレードで沙織がクズと言われた理由をネタバレ考察!キャスト相関図からも

沈黙のパレード、沙織はクズ? 本当にひどい?
沈黙のパレード、沙織がクズと呼ばれてしまった理由を考察。
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沈黙のパレードは「沙織がクズ」と言われた人物だったからこそ謎解きが始まっていた!

ネタバレありでクズと言われてしまった理由や、キャストの相関図から性格以外の理由を考察。

町中の人に愛されていたはずの沙織のクズっぷりが、事件を巻き起こす。

実に面白い!?

 

沈黙のパレードで沙織がクズと言われてしまった理由を考察。

沈黙のパレードで沙織がクズだと言われてしまった理由。

性格・ワガママさ・恩知らずな態度。

…etc…

いくつもあるのですが、まとめると沙織の未熟さによるものがほとんど。

劇中でも、激昂してるシーンやツッコミどころ満載になるシーンが多々見られました。

物語はそんな佐織の失踪で、登場人物にたちが「沈黙を折り重ねていきます。

まさにタイトル通り!

「沈黙の”パレード”」がテーマになってるといって良いでしょう。

見すすめるうちに、それぞれの登場人物が抱える背景に、つい感情移入してしまう。

しかし佐織の事件に関してはむしろ佐織の未熟さをより際立たせてしまったように感じます。

沙織がクズと言われてしまった理由。

人物像についてエピソードごとにみていきましょう!

 

沙織がクズと言われた理由①自分勝手

一番、目についたのは沙織の未熟さでした。

映画ではまだ謙虚さがありますが、原作のほうを見ると、かなり態度がふてぶてしいのです。

歌手を目指してレッスンを受けていた佐織。

彼氏との子供を妊娠したことで歌手への道は諦めるといいだします。

すでに、準備が進んでいる最中で棄権することは大きな損失でもあります。

佐織自身だけでなく、プロデューサーや関係者、場合によっては親にも迷惑や負担がかかります。

真剣そうに見えたわりに、あんまりな無計画さ。

自分だけの気持ちでは済まない規模にきていたとしたら。

発生する責任を簡単に放棄できると思うこと自体、世間知らずととられても仕方ないように思えてしまいます。

 

理由②礼儀知らずな態度の悪さ

佐織の性格はどうも、逆上しやすいように感じました。自分の面倒を見てくれていたプロデューサーの奥さんに逆ギレ。

開き直るかのように関係のないことまで暴言を吐いてしまいます。

檀れいさん演じる新倉留美はプロデューサーの奥様。

佐織と同じように歌手を目指していました。

しかし「才能がない、と夢を諦めざるをえなかった」過去があります。

留美は佐織を娘のように、育てようとしてくれた人でした。

しかし、自分の決定を反対された佐織は逆ギレし、留美の過去の心の傷をえぐるように怒鳴り倒します。

歌手になるという佐織夢。

両親の反対も押し切って決めたことなのに?

皆にも応援してもらっていたのに?

アッサリやめてその態度!?

と、幼稚にも感じられる自分勝手な言い分や、態度に頭をひねってしまいました。

そこに対比するような、留美の存在。

留美は過去の自分には得られなかったものの中で必死にもがいていました。

佐織がやめようとしたとき、留めようとした留美は佐織からひどい言葉を投げられていました。

罵倒された新倉留美の方に感情移入していた人も多いのではないでしょうか?

そのシーンにより、佐織の粗がより目立って「クズ」だと思われてしまったようにも感じられます。

 

理由③夢を諦める過程が幼稚で薄い

佐織は本来歌手を目指して一直線に努力するのかと思いきや。

妊娠が発覚して即、

「歌手になるのやめる」

と言い出す展開。

オチのうすっぺらさにガッカリしたことも理由の1つと言えます。

夢を追ってあきらめるまでの過程で、佐織の行動の未熟さや礼儀知らずさが目に付いてしまい、

「え?もしかして沙織ってクズなんじゃない?」

と、ウンザリしてしまった人が多いように感じました。

 

せめて、佐織が「命の重さに代えられるものはない」と思っての、決断や相談であったら違っただろうに…と思わずにはいられません。

もちろん、命をないがしろにしていいことにはなりません。

母親として生きると決めることは大きな決断です。

そこが本気ならよかった

けれど、どうにも本気な感じに行き着けないんです。

佐織の態度や考え方に見える幼さ。

未熟さの露呈からなのではないでしょうか?

彼氏の行動もさ、彼女の夢を応援する気があるのかないのか…

佐織だけじゃなく、佐織の周りもグダグダだなと感じました。

 

沈黙のパレード 沙織はクズ?どんな人物?

沙織とよばれる少女「並木佐織」。

物語の発端となる登場人物です。

佐織は歌うのが上手で歌手を目指している女の子。

町の秋祭りでは常に人気者でした。

家族からも町の人からも愛され応援されている様子も描かれています。

佐織の才能を見出したプロデューサーやその奥さんにも可愛がられデビューに向けて進んでいるはずの少女。

しかし、高校卒業後の年明けに突然行方不明になってしまいます。

約3年がたち、佐織は遺体となって発見されます。

容疑者(犯人)もみつかり急展開。

かと思いきや、別の事件の始まりへと続きます。

佐織は一見、誰からも好かれるような、夢を追う少女に思えます。

しかし、物語の真相が解明された後。

佐織に対して嫌だと思ったり残念感を抱く人も多かったようです。

結局、佐織の行動によって、歯車が崩れていきます。

しかし、佐織自身が事件の発端というわりに、存在が薄っぺらいという印象もぬぐえませんでした。

同時に、真犯人の存在に対しても

えぇぇ…(; ̄△ ̄)

と呟きたい感じが半端ないです。

「犯人」の犯人、からの犯人は誰だ!?

という謎かけみたいな3重の展開になるのですが。

第1の犯人であり被害者にもなる「蓮沼」

次の章では、その過去イチひどい犯人像について考察していきます。



沈黙のパレード|沙織がクズって本当?犯人が過去一番ひどい!?

沈黙のパレードの犯人について考察するにあたり、ネタバレを含んでいます。

また見ていない方は本作を観てから読んでくださいね。

あらすじ

歌手を目指していた町の人気者・並木佐織が行方不明になり、3年後に遺体で発見されたという事件の容疑者・蓮沼寛一は、かつて草薙が多々良や間宮と共に担当した少女殺害事件の容疑者で、完全黙秘を貫いた末に無罪を勝ち取り、国から賠償金を得ていた。

今回も黙秘を貫いて処分保留で釈放された蓮沼は、佐織の失踪後に引き払っていた菊野市に舞い戻り、遺族たちを挑発する。(中略)

秋になり、菊野市では毎年恒例のパレードが開催される。その当日、蓮沼寛一が死亡するが、殺害する動機のある全員にアリバイがあった。

死因もわからない難事件に、草薙と内海、そして佐織の遺族が経営する飲食店の常連になっていた湯川が立ち向かう。引用元:Wikipedia

 

沈黙のパレードはいくつかの事件が詰め込まれています。

①23年前:本橋優奈の事件

②3年前:並木佐織の事件

③今回:蓮沼の殺害事件

 

連続殺人を匂わせているので犯人像も二転三転します。

物語の筋書きとしては、少女の失踪事件から割り出された犯人「蓮沼」。

しかし、蓮沼は祭りの日に殺されてしまいます。

捜査に乗り出すガリレオ達。

しかし、容疑者となる全員にアリバイがあり捜査は難航…。

 

過去の2つの事件で黙秘により有罪にならなかった蓮沼が、今度は被害者になります。

その犯人を解明すべく物語が進んでいくのですが…。

結論。

町ぐるみでの大がかりな隠ぺい。

はい?

町ぐるみで!?

と驚嘆しそうになりますが、蓮沼は相当にひどかった。

存分に最低っぷりを発揮していました。

見てるだけでムカムカしてしまった人も少なくないはず!

被害者なのに同情されるよりも、一番クズな犯人として名が挙がってしまう蓮沼なのでした。

ここまでくると、完全に佐織の影が薄く感じてしまったのは私だけでしょうか?

もちろん過去の事件はからんでしいるんですけど、「佐織」というよりも「蓮沼への憎悪」が動機になっているように思えました。

筋書きからも簡単に察することができるくらい、わかりやすいオチがついた被害者でもあります。

 

沈黙のパレード|犯人が過去一番ひどい理由

沈黙のパレードの「犯人」とは、どの事件をきりとるか?

にもよるののですが。

元凶といえる過去一番ひどい犯人はやはり蓮沼です。

過去の事件だけでなく、身勝手な恐喝目的のために佐織を殺め、留美たちをも苦しめる存在となるからです。

佐織と留美が言い争っていた時。

佐織留美の心の痛みを突いたことで、動揺した留美は佐織を突き飛ばしてしまいます。

倒れた佐織が死んでしまったと思い、その場から逃げてしまった留美。

一部始終をみていた蓮沼は倒れている佐織を連れ去ります。

しかし、実際には佐織が死んでいなかったことに気付き、留美を恐喝するために蓮沼が佐織を殺してしまいます。

一方で、倒れたはずの佐織が消えてしまい、留美はわけがわからないまま3年の月日を過ごします。

3年後、蓮沼に脅迫されてしまい、留美はいたたまれず夫に相談します。

夫役は椎名桔平さん。

佐織を見出して育てようとしたプロデューサー「新倉直紀」です。

留美をかばおうとした新倉は妻のために蓮沼を殺してしまいます。

新倉や町の人達の行動が「善い」とは言えません。

しかし、蓮沼は、過去の事件で卑怯な手段から有罪にならず、身勝手な恐喝目的のために佐織を殺めます。

それによって、町の人も留美たちをも苦しめる存在となりました。

全ての身勝手さや挑発する態度が、犯人として過去イチひどいと言われた理由です。

 

沈黙のパレード|全員にアリバイがあったのはなぜ?

町中だれにきいても、口裏を合わせたようにアリバイがある。

捜査一課とガリレオが捜査をつづけても、なかなか辿り着かないのでじりじりします。

それもそのはず、でてくる容疑者全員にアリバイがあるのですからね。

全員にアリバイがあった理由は、蓮沼という人物がひどすぎたから。

蓮沼は自分のためだけに人を殺した。

にもかかわらず、沈黙を通したことで証拠も自白も不十分なまま、無罪になってしまいます。

その過去の裁判に味をしめて、荒行を繰り返す蓮沼

誰も浮かばれない…。

そのひどさは、佐織を可愛がっていた町中の人が殺意を抱くくらいだったのです。

この展開からわかるように、沈黙のパレードの一連の流れは、まさかの犯人隠ぺいが目的で起きたのではありませんでした。

蓮沼を殺害した真犯人にではなく、卑劣な加害者でもあった蓮沼に対するやりきれなさから生まれたものだったのです。

つまり『犯人をかばうため』というより蓮沼への怒りや、やりきれなさから生まれた一致団結のように感じました。

ストーリーとしては、なるほど。

という感じはありますが、実質的に佐織が深くかかわっている感じは薄いようにも思えてしまいました。

あくまでの2つ目(3つ目)の事件として展開しているようにも思えます。

色々なサスペンスで共犯がいるのは珍しくありません。

しかし「町ぐるみで行う」という規模の大きさには、びっくりしました。

それはまぁ、捜査班や湯川の謎解きも難航するわけですよね。



沈黙のパレード|沙織がクズと言われた理由。キャスト相関図から考察。

沈黙のパレードはキャストの役割が二転三転します。

23年前、3年前、それぞれに起きた事件も関連して、今回の事件が起こります。

そのため、原作小説をみても登場人物がたくさんいるんです!

過去一と言って良いのではないでしょうか?

まずは、キャストの相関図で関係性を頭に入れてから見るとわかりやすいです!

沈黙のパレードは原作小説をみると更に複雑です。

相当に登場人物が多いんです。

なにせ、町ぐるみで人が登場しますからね。

23年前、3年前、今回の事件。

それぞれに起きた事件の関連キャストや背景を把握できるようにまとめました。

映画を観るうえでリンクしやすくなると思います。

 

ガリレオシリーズの主要キャラ

湯川学(ゆかわ まなぶ)

:福山雅治さん演じるガリレオです。

草薙俊平:北村一輝さん演じる警視庁捜査一課所属の刑事。湯川の同期であり親友。23年前の事件では蓮沼の取り調べを行うも、黙秘を続けた蓮沼が無罪になったため、トラウマをもってしまう。

内海薫:柴咲コウさん演じる警視庁捜査一課所属の刑事、巡査部長であり湯川の相棒ともいえる。

 

沈黙のパレードの重要キャスト

蓮沼寛一

:相当にひどい犯人役を演じたのは村上淳さん

新倉直紀:佐織を見出した音楽プロデューサー役を椎名桔平さん

新倉留美:かつて新倉の生徒だったが才能の限界から夢をあきらめた過去を持つ妻役に檀れいさん。

 

3年前の被害者と被害者家族

並木佐織

川床明日香さん演じる、家族からも町の人からも愛された歌手志望の少女。

並木祐太郎:佐織の父親役として飯尾和樹さん。

並木真智子:佐織の母親役として戸田菜穂さん。

並木夏美:天真爛漫な佐織の妹役として出口夏希さん。お祭りのシーンで湯川の真似をして「実に面白ーい!!」と叫んじゃうくらい無邪気(笑)

 

23年前の事件関係者

本橋優奈(もとはし ゆうな):23年前に行方不明になり、約4年後に奥多摩の山中で白骨死体となって発見された12歳の女の子を大島美優さんが演じます

本橋誠二(もとはし せいじ):清水伸さん演じる優奈の父。

本橋由美子(もとはし ゆみこ):山田キヌヲさん演じる優奈の母。

 

本作によくでてくるキャストを中心に紹介しました。

重要な関りが出てくる商店街の人たちや、蓮沼の母親など。

関りが深い人たちがたくさん登場しています。

ここでは、これ以上、範囲を広げてしまうと収集つきにくいと判断。

ストーリーの主軸で必要そうな最低限に絞ってまとめました。



沈黙のパレード|佐織がクズって本当?映画の感想

ガリレオ映画 「沈黙のパレード」の感想。

沈黙のパレードはガリレオシリーズの中でも登場人物が多い小説です。

関係性はないんだけど、断片的につながっている。

そのため、背景の説明部分が多く必要なのかな?という印象です。

全くのゼロではなく、微妙にそれぞれ関りがあるため、映画化でも削るに削れずストーリーのボリュームを調整したようなんですね。

推理物は感情面の動きが主体になっていたり、伏線の多さや複雑さが増すと登場人物も多くなりがちです。

小説に忠実な映像化を目指すとき、いかに主軸をくずさず簡潔に仕上げるか、相当難しいように思いました。

本編の感想というと。

沈黙のパレードは、私にとって苦さの残るミステリーでした。

家族からはもちろん、町中の人から愛され期待されていた佐織。

佐織を殺されてしまったあげく、犯人は無罪のままケロリと町に戻ってきて町中の人を煽る始末。

町の人たちが感じた、やり場のない怒りや辛さ。

関係者全員、蓮見を憎む気持ち。

ただ、その想いのほこさきが、すべて注ぎ込まれたのが今回の事件とい感じでした。

原作が長いので、映画化のために、相当コンパクトにまとめたのだと思います。

疑問に思うことや、尻切れトンボな感じが否めない部分もちょいちょいありました。

蓮見はこんなんで無罪になっちゃうのか?

と、むしろ違和感でしかなかったし。

佐織の物語は「えっ?そこ?」でおわっちゃうし

留美の衝動的な行動や新倉プロデューサーの気持ちや行動は

「まぁそうだよね。そうなる気持ちもわからなくない。」

典型的な感じを受けました

唯一、町ぐるみというところがドンデン返しな展開だとは思います。

犯人の態度など、根本でイラっと来る描写も多いので、個人的にはモヤモヤ感。

私は、推理物としてはスッキリ感が薄かったように感じてしまいました。

爽快ミステリーとして見るよりは、やりきれなさや人情からの結末であることに注視して観る映画かなと思います。

佐織の行動や、新倉夫妻、町の人たちの行動。

全てに、大人目線が必要と感じました

直球で読む人にとっては微妙な評価になるかもしれませんね。

後に残る苦さや挫折感みたいなものを感じつつ。

ちょっと大人の視点で深読みしていくことで原作小説を楽しむように見る映画だと思いました。

 

余談ですが。

私は顔が見えないまま文字だけで読んでいると、あれこれ考えてるうちに、登場人物すらこんがらがってきちゃうことが多いんです。

なので、映画のように映像化されると、一気に見やすくなってありがたい!

登場人物が多い推理小説はとくにです(笑)

ミステリーって

◎わかりそうで読めない先を用意すること。

◎伏線を生かしながら、まとめ上げる。

という作業が必須ですよね。

頭が良いというだけでなく、発想力も豊かな人じゃないと出来ないよなといつも思うのです。

物語に感情移入するだけではなく、構成やトリックも楽しめるのがミステリーの醍醐味!

『つじつま合わせなんじゃない?』

なんて逆説的な、深読みも出来てしまいます。

沈黙のパレードは複雑なようでいて事実は簡潔。

短絡的とも感じられる真実が、いかに複雑にされているのか?を読みといてみるのも面白いのではないでしょうか?



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