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しあわせのパンのロケ地巡りとあらすじ(ネタバレ)

あったか映画
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「しあわせのパン」は映画監督・脚本家でもある、三島有紀子さんの初小説が原作で2012年に公開された映画です。

カフェ・マー二を舞台に季節の移り変わりと人の心の情景を描き出している作品。見どころは多々あれど、この映画に出てくるパンやスープのおいしそうな事と言ったら(笑)

どんな場所で撮影されたのか、また、この宿カフェは実在するのか?この場所だからこその不思議な秘密などもご紹介していきます。(若干のネタバレ要素を含みます)



しあわせのパンのロケ地巡り!ロケ地は北海道のパワースポット!

しあわせのパンの映画の舞台になっているのは北海道。洞爺湖(とうやこ)が見える町、月浦で『カフェ・マー二』を営む二人を中心に物語りは始まります。

このカフェ(宿に)集う人は皆、どこか疲れていたり絶望していたりするのですが、カフェマー二を後にする頃には、癒されて元気になっていきます。

もちろん、店主である二人の人柄に触れたり、珈琲やパンなど、癒されちゃう要素はたくさんなのですが、もしかしたら、それだけじゃないかも!!

実は、この洞爺湖、約11万年前におこった噴火によって出来上がったカルデラ湖で、知る人ぞ知るパワースポットなんですね!

洞爺湖中島が「龍の蹄」、有珠山が「龍の頭」とすれば、「龍の心臓」に当たるのが、洞爺湖の守護を司る虻田神社。洞爺湖を経由して駒ヶ岳に南下してくるレイラインは神社の参道を通過しており、祖山・羊蹄山と神社の「氣」をダイレクトにつないでくれています

引用元:https://ameblo.jp/kitafusui/

①火山の噴火は莫大なエネルギーを使って、地球の中心から湧き上がるような強い火のエネルギーがあるので、カルデラの観点からもパワースポットとして数えられた

②周囲の山が中心に水を抱く地形(山環水抱)であり、洞爺湖の真ん中にある『中島』が、まるで龍がとぐろを巻いた時に手にする宝珠にみえる

③風水界で龍は最も強力な神獣とされている

④羊蹄山は祖山(そざん)と呼ばれる北海道の風水エネルギーの噴出口なのですが、その活火山のレイライン上に洞爺湖の守護である虻田神社があるんですね。

虻田神社で頂ける資料にも風水の本に掲載されたと記述があり、また、有名な京都の伏見稲荷からご分霊されているので、北海道の洞爺湖は屈指のパワースポットと言っても過言でありませんよね。

洞爺湖(とうやこ)を望む広々とした草原が広がっていくシーンがあって、ただただ、景色が素晴らしいなぁと眺めて終わってしまいそうですが、実はこんなすごい場所だったんですよ!



しあわせのパンの映画ロケ地巡り!カフェ『マー二』は実在する

しあわせのパンに出てくる、映画の象徴ともいえるようなカフェ・マー二は実在しています。

東京に戻る途中で、すでに月浦に移住することを心に決めていた私は、まもなく東京の暮らしをたたんで引っ越しをし、ここ月浦に小さなcafeのある家を建て、たくさんのハーブの種を撒き、森で拾ってきたドングリを一つ、土に埋めた。

珈琲と過ごす静かな時間
土と太陽とたくさんの小さな生き物が共存する世界を感じられる時間
守られた心地よい空間で自分と一緒に過ごせる時間

私が欲していたのは、私が私でいるために必要な時間と、自分の時間を取り戻すために必要な空間だったのだろう。

引用元:http://www13.plala.or.jp/gauche/

洞爺湖を望むほとりにある、ゴーシュというカフェ(宿)なのですが、オーナー様がつづられていた文章がとても印象的でした。

しあわせのパンの映画に出てくる、あの映画を象徴するような重要な場所。
宿でもありカフェでもある穏やかなカフェ・マー二の空間、それを営むリエさん(原田知世)が、地のまま、垣間見えるような一文だと思いませんか?

リエさんも、都会の喧騒に囲まれた日々の暮らしのなかで、どこかぽっかりと穴が空いてしまったかのような表情を見せていました。
心のが知らないうちに摩耗してしまったかのようなリエさん。
気付けば、ふっと消えてしまいそうな透明で儚いリエさんを、水君(大泉洋)が洞爺湖につれていったことで、マー二が出来上がります。

大きな自然と優しくて心地よい風、そして、ちょっと変わってるけど温かな人達が集まってくるカフェ。

たっぷり自分と向きあえる時間を感じさせてくれる、ゴーシュも、またマー二そのものなのなのかもしれないと感じました。

ゴーシュさんは、現在、不定期で開く珈琲店と、一日一組、お一人様限定の宿として営業されています。

ふと、心のポカッと穴が空いてしまったときや、自分にもがいている時、月浦のこの場所で自分を取り戻せるかもしれませんね。



しあわせのパンの映画ロケ地巡り!木彫りの熊も実在!

「アトグチ民芸店」さん
劇中で、ひょこっと登場する木彫りの熊とコルポックル!
失恋したことを誰にも話せず、そのまま行き先を月浦に変えて一人旅でマー二にやってきた夏のお客様。同僚たちにバレないようにお土産を探そうとして、不思議な風貌の女性、地獄耳の陽子さん(余貴美子)に小さな幸せをくれる人形だから…押し付けられちゃう(?)アレです(笑)

アイヌの民芸品であり、コルポックルは小さな小人のような姿をしていますが、幸せの神様、願いをかなえてくれる神様としてアイヌの伝説で語られている存在。あの木彫りは、アトグチ民芸店さんで、ひとつひとつ手彫りされていて、映画のまんまの木彫りを見ることができます。

ただ、お店が開くのも夏の間だけという縁あっての場所。数に限りがありタイミング次第では出会えないことも…



しあわせのパン 映画はつまらない?その理由は?

設定や、カフェ、雰囲気などはやはり好評だけど、原作から入った人は、端折られたりしている部分があるので、ストーリーの再現において、そのあたりで残念感を覚えるかもしれませんね。

また、最初は寂しいような重めな展開ですが、結果、皆が幸せになっていくストーリー展開に『無理やりな感動感』を感じる方や、近しい境遇で辛い思いをしている人には、そんな簡単に…とやりきれない気持ちが出てしまうのかもしれません。

ただ、癒される場合も、心が乱れる場合も、色々な意見があるということは、それだけ心に直に触れるものがある映画ともいえますよね。

私個人としては、本来、人には全部を幸せに持っていける力があるんだと思えたら素敵だと思うし、原作を思い出しながら、映像も楽しめたら、両方の「美味しいとこどり」ができるんじゃないでしょうか。

 

幸せのパンのロケ地、映画のあらすじとネタバレ

【あらすじ】

3年前、東京から洞爺湖畔に移住した、りえと尚の夫婦は、オーベルジュを兼ねたパンカフェ“マーニ”を営んでいる。旬の食材を使用したパンを尚がこね、パンに合わせた料理をりえが作る。そんな彼らの姿と食に惹かれて、さまざまなお客たちが店にやって来る。

引用元:映画ナタリー

キャッチコピーは「わけあうたびに わかりあえる 気がする

引用元:Wikipedia

北海道月浦で一組の夫婦が営む、カフェ(宿)マー二を舞台に、そこに集まる、人との出会いや別れ、すれ違い、成長を描きながら優しい時間を紡いでくれる映画。

夏のお客様は、若い女性。幸せの絶頂だと思っていた矢先に彼氏に旅行をドタキャンされ、空っぽな自分を感じながら、月浦のこのカフェで素の酢の自分と出会い新しい恋を見つけます。

秋のお客様は、小さな女の子。お母さんが居なくなって、お父さんと二人暮らし。どう心を繋げていいのかわからない二人を、リエさんと水縞君が温かいかぼちゃのポタージュでつなげていきます。

冬のお客様は老夫婦。生きることに絶望してしまったご主人と、何もわからない子供のようにな状態の奥さん。猛吹雪の中やってきた二人。その時のお供はポトフと豆のパンとカンパーニュ。
水縞くんは『カンパーニュの意味を御存じですか?』と、ご主人に問いかけます。
ラテン語で「パンを分け合う人」という意味なのだと聞いたご主人、少しづつ彼の中に変化が起こります。

リエさんや水縞くんとの出会いをきっかけに、ご主人は奥さんの生きる力に目を向け、人間が変わっていける力に気が付きます。



しあわせのパンの登場人物!主演は大泉洋と原田知世。伏線ありな語りには、あの子役ちゃんが登場しています。

キャスト

水縞りえ – 原田知世
水縞尚 – 大泉洋
山下時生 – 平岡祐太
齋藤香織 – 森カンナ
未久 – 八木優希
未久のパパ – 光石研
阪本アヤ – 渡辺美佐子
阪本史生 – 中村嘉葎雄
郵便屋さん – 本多力
広川の奥さん – 池谷のぶえ
広川のだんなさん – 中村靖日
阿部さん – あがた森魚
モノローグの少女 – 大橋のぞみ(声の出演)
陽子さん – 余貴美子

引用元:Wikipedia

モノローグで出演されているのは、大橋のぞみちゃん。
崖の上のポニョで主題歌を歌っていた女の子ですね。これがとても素敵な伏線になっていました!

語り口が小さな女の子の声だったので、最初、私は秋のお客様である未久ちゃん目線で進む物語なのかしら?と思ったんですが。

違いました!

ラストで、リエさんが『来年のお客さんが決まった』と水縞君に告げて、お腹を指さすシーンとして明かされます。

モノローグの声の正体はず~っと空の上から、二人の事をみていた女の子。
水縞君とリエさんの赤ちゃんだったんですね。

その少し手前のシーンで、リエさんの心の扉が開いてくれたことを感じて水縞君が泣いちゃうシーンがあって、二人の心の距離が本当に近くなるのを感じて一緒に嬉しくなってしまう。

映画のインタビューで、リエさんが水縞君の髪を切るシーンについて主演の大泉洋さんが語られていました。

「メイクをしながら原田さんといろいろ話をしていて、この夫婦はいかにも髪を切ってもらってそうな夫婦ですよね?って話をしていたんです。ちょうどその日は良いお天気で、そのアイデアを監督に言ったら、急きょ、小道具を用意してもらって、足してもらったシーンなんです」

引用元インタビュー:https://eiga.com/movie/56093/interview/

「雪道を彼の足跡にそって歩いたり、ただ野菜を一緒に洗ったり、洗濯物をほしていたり、ごく普通の日常を重ねていくことで、2人の暮らしぶりや距離感が伝わると思ったとも語っていたリエさんの言葉に、私も、うんうん。そんな感じの夫婦よ!本当に、自然だった!と力強く共感してしまいました。

もともとは、北海道の知られていない良さを伝えたいということから始まった内容は
北海道の自然、美味しい食べ物、豊かな心、人の心の温かさ・・・からの観点でも納得なのですが

『色々あるけど、寄り添いながら人は生きていける、どんな時でも人は変わることができる』と伝えてくれるようで、私にとっては、年月が経っても、見る度に、穏やかさや、しなやかなたくましさを取り戻せる気持ちになる映画です。

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