マイエレメントの評価が爆死と言われてしまった理由。
ネタバレありで「ひどい」と言われてしまった理由を考察します。
マイエレメントは爆死!?ネタバレありでひどいと言われた理由を考察
マイエレメントの映画の評価が爆死だという声を見かけました。
ピクサー、ディズニー系列の親しみやすいアニメーションです。
理由が気になったので私なりに考察してみました。
どちらかというと、アメリカ本国での感想に「ひどい」と感じた人が多いように思えました。
そこから、感じ取ったことは、ズバリ
『監督の表現したかったことと、観覧側の受け取り方の温度差』
にあるのではないかと思ったんです。
感性の違いともいえるかもしれません。
どういうことなのか、少し詳しく解説しますね。
以下、ネタバレを含みむ解説なのでご注意ください。
『マイエレメント』という映画の主人公は火や水といったエレメントたちです。
監督は、移民2世の韓国系アメリカ人としてニューヨークで生まれ育ったピーター・ソーンによって指揮をとられていました。
それだけに、エレメントたちの生活はアジア系移民の生活ぶり思い起こさせます。
伝統的な価値観。
その価値観と折り合いをつけようとする姿。
お若い方は少し違うかもしれませんが、年齢が上がるほどに共感できる部分も多いと思います。
アメリカ本国で「ひどい」と感じた方の声を見て
私は、ストーリー性よりも『折り合い』の部分がわかりにくいのかなと感じました。
「『マイ・エレメント』は物語の筋道をなおざりにしすぎだ。さまざまなエピソードはご都合主義的で、つじつまが合わないことが多い。」
引用元:https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2023/07/post-102292_2.php
海外での映画のストーリーで定番と言えば、
ストーリーの展開がわかりやすく
『個人の活躍が目覚ましいもの』が多い気がします。
いわゆるヒーローの活躍がメイン。
しかし、近年では、個人の活躍だけでないものも増えたように感じませんか?
様々な人種が協力し合う考え方の本質も広がってきたといはいえ、共存や協調について美しい部分ばかりを描こうとし過ぎていると思う人もいるのかもしれませんね。
「そんな都合よく進むか!」
と、ご都合主義に感じられてしまったのかもしれません。
マイエレメント、映画は爆死?!あらすじと感想。
ネットで賛否両論が巻き起こり話題となった『マイエレメント』マイエレメントがどんな映画なのか、あらすじを紹介します!火・水・土・風のエレメント(元素)が存在している世界がテーマです。主人公は、火と水のエレメント。火のエレメント『エンバー』は感情的で家族思いな火の女の子。
水のエレメント『ウェイド』は、涙もろくて心やさしい水の青年
エンバーもウェイドも、全エレメントたちが共に暮らす都市『エレメント・シティ』に住んでいます。
エンバーと、ウェイドは性格も正反対!
それだけでなく火のエレメントであるエンバーは、水がかかれば消えてしまいます。
水のエレメントであるウェイドは暑いところにいると蒸発してしまいます。
全てが正反対のふたりが出会ったときに、もたらされる「化学変化」とは?
・・・というお話なのですが。
物語では火と水という表現なので、ファンタジー要素に近く、一見、私たちとは何の関係性もないように見えます。
しかし、エンバーとウェイドの持つ根本的な違いを、人種や住む地域、カルチャーの違いととらえたらどうでしょうか?
様々な考えや思考があるなかで、伝統やルールという枠組みだけで物事を推し進めてしまうことの窮屈さを感じる人も増えてきているように感じます。
自分が自分のままであること。
そのありのままの自分を認められているだろうか?
と問うようなテーマは
マイノリティ(少数派や社会的力関係の弱さ)を感じている人には、とても深いテーマだと言えると思うのです。
『自分は何者であるのか?』
という自己の探求やについては、近年よくとりあげられてるテーマです。
ディズニーも「ありのままの自分で、受け入れ合っていく」というテーマに力を入れているのかもしれませんね。
可愛いファンタジーなアニメーションとは一転、すこし大人向けのストーリーに仕上がっている印象を受けました。
もちろん感受性が豊かな子供の段階で
自分も他人も違いを知り受け入れる。
ということの本質に触れるのは素晴らしいことだとも思うので、大人も子供も一緒に楽しんでいけたら素敵ですよね!
マイエレメント、映画は爆死!?評価と理由。
『マイエレメント』は
2023年8月4日に公開された映画です。
公開当初は「爆死」と言われた評価。
実、日本国内での評価は上々のようです。
その理由を、私は、ストーリーの流れや主人公たちが感じる葛藤が、現代の私たちにとっても共感しやすいものだったからじゃないかと感じました。
自分の親との折り合いのつけかた。
伝統的な流れに従うのか否か?
といった、大人になるにつれ、誰しも一度は経験したことがある経験と重なります。
細かい状況は違えど「共感できる!」と思えるのではないでしょうか?
ピクサーの最新作「マイ・エレメント」。アメリカでは興行収益が悪く爆死と言われててレビューでも「説教くさい」とあったので最近のディズニーの左に寄りすぎている混乱の影響があるのかなと思いつつ観てきたのですが、超傑作でした。説教くささなんか一ミリもない最高のラブストーリー、ファミリーストーリーでした。絶対に観た方が良いです。
引用元:https://x.com/mizunokeiya/status/1688436948787208192?s=20
アメリカでは興行収益が悪く爆死と言われてしまったマイ・エレメント。
私の感想は『深い!!素晴らしい!』でした。
たとえ、綺麗ごとだと言われたとしても
「人との違いを受け入れて、心地よい距離感を作り上げられることは、人間のコミュニケーションとして本質的に大事なこと」だと感じるのです。
アニメーションで柔らかく表現していながらも、ピンポイント。
エレメント(元素)という、究極の違いを使って見事に描かれている傑作だと思いました。
それ以外にも、挙げられているのが、映像の美しさ!
マイエレメント、自分の本当にやりたいことに気づかせてくれる最高の映画だった!しかも街の映像がリメンバーミー並みの美しさで、もう映画館で観れて本当に良かった。泣いた。もう一回観に行きたい。引用元:https://x.com/mone17js/status/1689281170440110081?s=20
エレメント・シティも美しく描かれています。
映像自体の作られ方もとても綺麗。
その映像見たさに何度か見てしまう人がいるのもうなずけますね!
マイエレメント、映画は爆死!?興行収入は?
ピクサーの新作でもあるマイエレメント。
先行で公開されていた海外で爆死の評価が飛び交っていたこともあり、興行収入は気になるところ。
や、別に命運をかけているわけではないでしょうけど。
なんと、ロングランヒット&史上最高のヒット作品になっていました!
日本に先駆け一足早く公開された各国でも異例の大ヒットを記録し、世界興収は732億円を突破。(1ドル148.72円換算/Box Office Mojo調べ)。各国レビューサイトやSNSでの評判はますます広がり続け、世界中で『リメンバー・ミー』と並ぶ作品への高い評価、『アナと雪の女王2』公開以来のディズニー&ピクサーアニメーション史上最高のヒットを記録した。日本でも興行収入26.7億円突破/210万人以上の動員を記録し、感動の涙で包み込んでいる。引用元:banger
実は、アメリカでの公開初日の興行収入は、『バズ・ライトイヤー』を下回る1100万ドルだったため、興行収入が爆死と言われていました。
後に、各国で公開により、SNS上の口コミなどの評価が高く上昇。
最終的には4億ドルを上回る結果になったのですね。
世界興収はすでに732億円を突破しています。
酷評だったアメリカでも、当初の5倍という、ピクサー史上最高の伸び率!
最初の酷評はどこへやら?
予想をはるかに上回る評価へと大逆転です。
感動した映画が上昇すると嬉しい(笑)
ちなにに、日本語の吹き替え版のメインキャストも豪華!
火のエレメント、エンバーを川口春奈さん。
水のエレメント、ウェイドを玉森裕太さん。
演じられています。
川口春奈さんと玉森裕太さんが担当された吹き替えの評判も、かなりいいんです!
更に『平成フラミンゴ』NICO(にこ)さんの声優っぷりも高評価で話題になるなど、内容も起用も本当に見どころ満載です。
平成フラミンゴのNICO(にこ)さんは何役なのか?
どんなセリフなのか?
詳しく記事にしています!
【読める内容はコレ!】
◎にこさんは何役?セリフは。
◎マイ”エレメント”の意味
◎玉森裕太さん演じるウェイドについて
◎マイエレメントをネタバレなし解説
私は普段、字幕派なのですが、あたらためて吹き替え版で観てみたいと思ったほど!
優しく元気な世界観とイメージがぶわぁぁっと広がります!
普段は字幕派のあなた!
是非、吹き替え版もチェックしてみませんか?
一粒で二度美味しいかもしれませんよ(笑)
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