『シンゴジラ』ネタバレありで、形態について考察します。
シンゴジラで特徴的なのが「形態」と言われる変化です。
独特「形態」について、ネタバレありで考察したことをまとめました。
「シンゴジラ」ネタバレありで形態について考察!あらすじ、形態とは?!
シンゴジラ。見始めると様々な観点で気になるところが出てきます。
まずはシンゴジラのあらすじからみていきましょう。
ネタバレアリで解説しています。
気になる方はご注意くださいね。
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この映画は、東京湾での謎の爆発事故をきっかけに始まります。
政府高官たちが緊急事態に対処する中、巨大な存在「ゴジラ」が海から現れます。
初めは未知の生物として扱われたこの生物。
急速に進化を遂げ、姿を変えて都市を破壊していきます。
政府や官僚たちは、この未曾有の災害に対処するために奮闘します。
官僚制度の融通のきかなさや、情報共有の遅れなどにより災害対応が複雑化してしまいます。
ゴジラの脅威は拡大の一途をたどります。
さすがに、科学者や政治家、官僚たちも一致団結。
対策を練り、国際社会との連携を模索します。
ゴジラはさらなる進化を続け、新たな能力を発揮しながら都市を破壊し続けます。
政府は科学者たちと連携し、ゴジラを阻止するための計画を進めます。
しかしゴジラの進化と脅威は止まりません。
今回の映画で今までと違う点がありました。
今までの映画のは「ゴジラが何者なのか」というところに焦点がありました。
今回は、政府や官僚たちの対応、国際社会との連携、ゴジラとの戦いを描きながら、人々が巨大な災害や未知の脅威にどのように立ち向かうか?
というところに焦点を当てている作品になっています。
シン・ゴジラ見ました。マイゴジとは対照的に閣僚達の政治劇がありながらも根本はゴジラ撃退による日本の平和を掴み取るべく奮闘する人間達の熱いドラマで良かったなぁ。ヤシオリ作戦前の矢口の「10年後に私が総理になるより、この国が10年後も存在することの方が重要だ」って感じのセリフに痺れた…。
引用元:https://x.com/masaminera/status/1727861038136311940?s=20
しかし、対応の仕方だけではありません!
人間の在り方に、うまく絡めつつ、最も興味を惹かれる点として描かれている。
それが、あのゴジラの形態についてです。
この形態について紐解かれていくところ。
今回の映画の見どころといっても過言ではありません。
ゴジラが進化するたびに姿を変えていく部分。
その進化するにつれての変容を「形態」と呼んでいます。
さぁ、次の章では、この形態について具体的に解説していきます!
「シンゴジラ」ネタバレありで形態を考察!第1形態から考察!
「形態」は第1形態から順番に段階があります。
ここではさらに具体的に解説していきますね。
第1形態と呼ばれる、初代形態。
これは最初に登場するゴジラの状態。海中から姿を現しますが、まだゴジラの体は不安定です。足がないことや背びれからの水が漏れていることが特徴です。
第2形態は急速進化。
第2形態になると、ゴジラは急速に進化します。
初代形態から次の姿へと移行した第2形態の姿では、ゴジラの身体がより安定します。
初代形態よりも大きくなり、四本の足が完成します。
第3形態は恐ろしい進化。
ゴジラはさらに第3形態という恐ろしい形態へ進化します。
体表には赤いエネルギーが発生するようになります。
背びれからエネルギーを放出する能力も加わってくるんです!
シン・ゴジラの熱線シーンは衝撃的でした。「紫?」「顎が割れた!?」「背中から何本も!?」とか。最近のゴジラって、熱線を吐く時に尻尾の小さいヒレまで全部光ってるのが個人的には凄く気になってるんですが、シン・ゴジラは納得せざるを得なかったですね。尻尾からも出るんかい!って(笑)
引用元:https://x.com/god2000m/status/1726029524205498595?s=20
第4形態はより巨大な姿と攻撃力!
第4形態で、
ゴジラはより巨大な姿となります。
それだけじゃありません!
赤いエネルギーは強力になり、ゴジラの攻撃能力が向上します。
第5形態は最終進化なのか?
第5形態は、
映画内で見ることができる最終形態です。
最終的な進化形態で、ゴジラは空を飛ぶ能力を得ます。
第五形態では、ゴジラの背びれや尾の先端から赤いエネルギーを出しながら、飛行します。
第1形態から最終形態まで。誕生秘話まとめ
次々に、姿を変え変化するゴジラ。
ゴジラはなぜ誕生したのでしょうか?
これを考えたのは、もちろん庵野秀明監督です。
「見慣れたゴジラのイメージを崩すことは、東宝さんからは最初は嫌がられた。『形態が変われば、バンダイさんがフィギュアを3種類出せてうれしいですよ』などと交渉した(笑)」 引用元:ITmedia NEWS (庵野監督インタビュー記事)
このシンゴジラの形態変化は、当初、監督のただの思いつきだったと語っています。
『肺魚から両生類、そして見慣れた姿のゴジラへと、形態が変化していったら面白いんじゃないか』というアイデアから来たもの。
私も最初は、肺魚からの進化といわれたら、東宝さんにしてみたら「ゴジラのイメージを壊す」と思った理由がわかる気がしました。
ゴジラって『ある種、憧れのようなものを抱く、最強の存在』として君臨していると感じていました。
最強の架空的存在が、肺魚から進化した生き物と思われてしまったら…
手品の種を見せられてしまったかのような、少し残念な気分になるかもと思ったんです。
しかし、監督自らが交渉して製作が決定します。
結果、この『シンゴジラ』はヒット作品となりました。
私も、みてから印象が変わりました。
私は、ゴジラという存在に焦点を当てるのではなく、進化の過程を逆手に取って、人間たちの対応や振り回される感じを含み、自分事になるようなリアル感へとつなげていると感じたんです。
進化という形態変化を見せていくことで、興味は更に大きく繋がっていきますよね。
「次は?次は?どうなるの?」
と興味の連鎖が起きるアイデアだと感じました。
ゴジラは何者か?という世代や、まだよく知らぬ世代にまで。
幅広く、長く興味を投げかけていると思いませんか?
「シンゴジラ」ネタバレあり考察!『シンゴジラ』の形態について!最終形態は人間の姿!?
『シンゴジラ』のラストシーンで映った尻尾。
あなたは覚えているでしょうか?
複数の人間のようなものが尻尾から生えている様子が見えました。
これを観て「ここから更なる進化を遂げたらどうなるんだろう?」と思った方も多いはず。
この人型の生命体がどうなったか?
公式サイト等での具体的な解説はありませんでした。
しかし、もしこの時凍結されているはずのゴジラが、まだ生きていたら?
ただでさえ、ギリギリともいえる驚異的強さをもっていたゴジラ。
更なる進化を遂げて「人間型ゴジラ」が誕生したとすれば…?
人間型ゴジラの増殖によって地球が滅ぼされてしまうかも…
背筋にゾクリと来ちゃいませんか?
「シンゴジラ」ネタバレありで形態を考察!『シンゴジラ』と『シンウルトラマン』についてのつながりは?
庵野秀明監督が手掛けたことで知られる『シンゴジラ』と『シンウルトラマン』。
どちらにも『シン』がついていて、監督も一緒。
となると、共通している何かがあるのでは?と思いがちですよね。
実は、この「シンゴジラ」と「シンウルトラマン」には直接的なつながりはありませんでした。
ストーリーの中の絡みはありませんが、私は共通項と言えなくもないところがあると思います。
それは「シン=新」であるという点です。
『シンゴジラ』は、今までの主軸とは全く違い、ゴジラという怪獣を取り巻く政治的・社会的なテーマを掘り下げた作品だと前述しましたね。
そして『シンウルトラマン』もウルトラマンというキャラクターを新たな視点から再解釈した作品でした。
どちらも新しい視点やで作られているんです。
つまり、庵野秀明監督の新たな解釈が加わった作品といえるでしょう。
どちらも、「シン」は『新』であり、
新しい側面から切り込んだ作品であると言えますよね。
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