この映画のタイトルになるにふさわしい「アルマゲドン」の意味とは?
同じような意味で使われている「アルマゲドン」と「ハルマゲドン」の違いも多方向から解説。
映画「アルマゲドン」の意味。
アルマゲドンの意味は、まさに映画で描かれていた「絶望」と「救世」の対比につながっています!
そもそも、アルマゲドンは聖書に書かれていた言葉なんです。
Armageddon(アルマゲドン)とは〔新約聖書「ヨハネの黙示録」16章16節に記述された、終末に行われる善と悪の最終決戦。〕引用元:英辞郎
アルマゲドンは『世界の終末期』を意味しています。
しかし、私はそれだけではないと思うのです。
終末期であるということは、同時に新しい世界の始まりや救世主の登場も指し示しています。
つまり、アルマゲドンとは直接的には終末期ですが、
「再生」「救世」「世代交代」という意味も含まれています。
ブルースウィリス主演の映画【アルマゲドン】の内容と重ねて観てください。
アルマゲドンは小惑星が地球に直撃、死の惑星へ変えてしまうという設定で物語がスタートしますよね。
主人公のハリー(ブルースウィリス)率いるチームが阻止しに向かいます。
世界の終末か、地球と人類が助かるか、ギリギリの状況。
そして、最後は最愛の娘の笑顔を守るために、世代交代を選びます。
映画アルマゲドンは、超巨大隕石落下による破滅か否か!!
地球にいる人間側にしてみれば、途方もなく手に負えない敵との最終決戦とも言えるわけです。
そして、それを救うために選ばれた救世主。
救世主にとって一番の光となるヒロイン(娘)のための世代交代。
つまり「アルマゲドン」の意味とは、ただ世界の終末というだけではありません。
そこに含まれている「再生」というもう1つの側面も同時に語っているのです。
アルマゲドンとハルマゲドンの違い
ところで似た言葉で「ハルマゲドン」という言葉を聞いたことはありませんか?
実は、どちらも同じ意味ですがアルマゲドンとハルマゲドンの違いは、発音と言語の違いです。
英語の発音だとアルマゲドン。
ヘブライ語で発音するとハルマゲドンになります。
どちらが正しいとかではありません。
聖書は訳された時代背景によって言語が違います。
聖書はアラム語、ヘブライ語、ギリシア語の三つの言語によって書かれています。(中略)
「旧約聖書」ですが、これは大部分がヘブライ語で書かれています。
「新約聖書」は一貫してギリシア語で書かれています。引用元:聖パウロ修道会
アルマゲドンとは旧約聖書から引用された言葉ということです。アルマゲドンとハルマゲドンは旧約聖書時代の聖書から引用された、同じ意味の言葉。ヘブライ語で書かれた聖書を英語で訳したことによる発音の違いということなんですね。
アルマゲドンとハルマゲドンの違い② 映画のタイトルが「アルマゲドン」の理由
前章で解説した通り、アルマゲドンとハルマゲドンは同じ意味ですが、発音と言語の違いでした。
ゲームなどではハルマゲドンを使われることが多いように感じます。
しかし、映画タイトルは「アルマゲドン」の方を採用しています。
その理由。
これは私の考察によるものですが、映画はアメリカ制作です。
そして、アメリカ映画にはヒーローの登場というのが欠かせないように思います。
それだけ、しっかりとしたプライドがあるということでもありますよね。
つまり、誇りをもって世界を救うというストーリーに、自分の国の言語を使うのは自然な事。
タイトルは英語読みの「アルマゲドン」が使われていたのでしょうね。
逆に、ハルマゲドンという言葉はゲームなどで使われることが多いんです。
RPGなど世界の終末を告げられ、運命を左右されるようなゲームが多いですよね。
ハルマゲドンの言語であるヘブライ語は古代語です。
一度、途絶え、再び日常で使われるようになった唯一の言語でもあります。
古代語というだけでもロマンを感じませんか?
「運命をゆだねられた救世主」「世界の終末を描く」という幻想的なゲーム世界観。
確かにヘブライ語の方がピッタリきますよね。
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