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リメンバー・ミー/ヘクターの正体!生前の写真を持っていた理由と伏線

どうなる?意味深映画
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リメンバー・ミーでは、最初、ヘクター

の正体はとても曖昧です。

生前、有名だったにも関わらず、ミゲルにも世界中の人にも知られていませんでしたよね。

ヘクターの正体、デラクルスのギター、写真に隠された伏線などを深掘り考察します。



リメンバー・ミー/ヘクターの正体

リメンバーミーで、中心となる人物「ヘクター」

全ての発端でもあり、物語の要を作っている人物です。

ヘクターは生前と死者の国にいるときでは、それぞれどんな人物だったのでしょうか?

生前のヘクター

ヘクターはココおばあちゃんの父親であり、イメルダの夫です。

主人公のミゲルにとっては「ひいひいおじいちゃん」にあたります。

生前のヘクター才能にあふれ、知る人も多いミュージシャンでした。

長期間、家をあけるようなツアーにでるという設定からも伝わってきますね。

有名なスターミュージシャンとして登場したデラクルスに懇願されるほどの才能の持ち主であり、相棒でもありました。

しかし、その才能と純粋さがキッカケとなってイメルダやココとは一生の別れになってしまいます。

ミゲルたちの一族がイメルダによって音楽を禁止されてしまった理由でもあります。

ミゲルが生まれてもヘクターの写真や話題があがることはありませんでした。

そのため、真実を知らないミゲルは死者の国で出会ってもヘクターの正体、

自分の「ひいひいおじいちゃん」だと気付くことができなかったんですね。



死者の国でのヘクター

死者の国ではミゲルの相棒となります。

お人好しというか、、人が良いのは生前譲りですね(笑)

このままだと、自分は第二の死を待つばかりになってしまうとわかっていたヘクター。

自分の存在を取り戻し、ミゲルを生者の国に戻すことにも協力します。

ヘクターとイメルダはすれ違ったまま、それぞれの理由で死んでしまっていた。

イメルダは激怒したまま。

ヘクターも、帰りたい気持ちばかり先走っていたのでしょう。

マリーゴールドの橋を渡れないまま、イメルダに誤解を解くこともできずにいました。

ミゲルがくるまで死者の国でイメルダと会話し仲直りする機会が持てていませんでした。

ミゲルのおかげで、イメルダと和解し、ココとも会うことができた。

最後、ヘクターはミゲルの協力で本当に取り戻したかったものを取り戻し、ヒーローになります。



ヘクターとイメルダの生前の関係

なぜ、イメルダはヘクターの存在を消して音楽も禁止にしたのでしょうか?

音楽禁止を言い渡したイメルダですが、もともとはイメルダも音楽を愛する一人です。

なにしろ、ヘクターとイメルダは恋愛結婚!

18歳の時に自分と同じように音楽を愛し、音楽の才能を持つイメルダと出会い結婚します。

ヘクターはミュージシャンとして成功していきます。

二人は結婚し、生まれた娘に「ココ」という名前を付け幸せに暮らすはずでした。

母になったイメルダは、家族が共に過ごし幸せに生きることを優先して望んでいました。

しかし、ヘクターは世界に自分の歌を届けたいという夢も諦められなかった。

ヘクターは、イメルダとココを置いてツアーに行き、二度と戻らなかったんです。

いや、戻りたくても戻れなかったんですけどね。

イメルダには。そんなことはわかりません。

片親になり、母親としてココを育てあげることだけ考えたんでしょうね。

泣くヒマもないまま、ひたすら打ち込んだのは靴を作る技術でした。

メキシコは靴の工房がたくさんあります。

大事にオーダーされるので伝統的であり、人気のかたい職業と言う感じだったのかもしれませんね。

ココも大きくなり結婚します。

ココたち夫婦も、そのまた子供たちも靴職人を受け継いでいきました。

メキシコでは父親がマエストロ(師匠)ということは珍しくありません。

職人というだけでなく仕事を通した家族の結びつきも強いんですね。

私はイメルダはヘクターのことを憎んでいたわけではないと思うんです。

その証拠にヘクターの死後、イメルダは再婚していませんでしたよね。

大切な人が消えたことが、悲しすぎて胸が痛くて思い出したくなかったんだと思います。

意地でもあり、弱くあってはいけないと言い聞かせていたのかもしれません。

だから、自分から一切の音楽を締め出すことにしたのでしょうね。

音楽はヘクターと自分の『始まり』ですからね。



気が強そうなイメルダですが、映画の序盤、ミゲルと再会したシーンを見た時。

言葉のキツさの裏にある優しさを感じました。

ヘクターの死後、イメルダは再婚していませんでしたよね。

ヘクターの話を聞いて真実を知ったミゲル。

自分も消えてしまうかもしれない時間が迫る中、ヘクターを助けるためにも動きます。

ミゲルのおかげでイメルダはヘクターと和解するきっかけをつかみ、デラクルスの陰謀も暴きます!

イメルダとヘクターがわかり合えたことで、ヘクターの死因や真実が明るみにでます。

ヘクターの正体もわかり、無事、一家に戻ってこられるようにもなります。

ミゲルの真っすぐな(無鉄砲な?)性格。

死者の国でヘクターの誤解をとけた事、顔無しとはいえ写真があったことも…。

結局はイメルダあってのヘクターという気がしないでもない。

そう思ってしまったのは、私だけでしょうか(笑)



イメルダの死因

ヘクターもですが、イメルダも亡くなっています。

イメルダは1人でココを育て上げ、元気いっぱいの状態で死者の国へ行ったと考察できます。

死者の国では、生きている人がもつ生前の記憶で決まることが多そうです。

イメルダは、毎年ちゃんと橋をわたって帰ってきていたし、外傷や骨折などもありません。

ミゲルのせいで帰れなかった時も、元気いっぱいに通関みたいな場所で文句を言ってました。

また、靴職人の一家と言われていることからココの夫にも靴職人の技を伝授した可能性が高いです。

これらの理由から、イメルダの死因は事故や寂しいものではなく、家族に見守られ天寿を全うした。

と言えそうです。



ヘクターの正体/ギターの伏線

ミゲルは最初、ヘクターが自分のひいひいおじいちゃんとは気が付きません。

それどころか、写真の先祖はデラクルスだと勘違いしていました。

死者の日には、祭壇に亡くなった先祖の写真を飾ります。

その1枚、顔部分が破れた写真に写っているヘクターのギターが原因でした。

死者の日に、飼い犬のダンテが供え物を食べてしまい、祭壇を崩してしまいます。

飾られていた写真の1つが、崩れ落ちてきます。

幼いココおばちゃんとイメルダ、顔が切り取られた男の人が写っている写真でした。

ミゲル顔の部分が切り取られた写真をまじまじ見てあることに気が付きます。

その写真の男の人が持っているギターが、憧れミュージシャンのデラクルスのギターと同じ!

音楽が大好きなミゲルは、男の人はデラクルスに違いない!

もしかして、自分は憧れのデラクルスの子孫かもしれない!と大喜びします。

そりゃ、仕方ないですよね。

イメルダによって、ヘクターの顔部分は切り取られていたのでミゲルにはわかりません。

ミゲルは、顔がわからない先祖が持つギターだけが頼りなわけです。

ミゲルは真実もデラクルスの本性も知らないので仕方ないですが。

憧れのデラクルスのギターと一緒だ!

と浮かれてしまえば、ヘクターの存在なんて考えもしないでしょうね。

ましてや、そのギターがデラクルスではなく、ヘクターのものとは思いもしないでしょうね。

しかし、映画にはちゃんとヘクターの正体に繋がる伏線が隠されているんですよ!

デラクルスがヘクターのギターを使った理由

最初、デラクルスはヘクターの才能をねたんでいたのかと思ったんです。

しかし、デラクルスの行動は、自分で才能も自信もないと言ってるようなものです。

人の力だけで自分を高く見せるのは逆に辛かったんじゃないでしょうか。

死者の日にコンサートを開くのも、本当の自分を想ってくれる人がいない寂しさから目を背けたのかなと思いました。

ヘクターのギターを使うことで、名声も実力もすべて自分だけのものだ!

と誇示しながらも、隠しきれない寂しさと弱さが表われているように感じました



ヘクターが写真を持っていた理由

ヘクターはミゲルに自分の写真を祭壇に飾ってほしいとお願いしましたよね。

それは、自分を覚えていてくれる人がいなくなって、

自分が消えてしまわないようにするためでした。

なぜ、ヘクターは自分の写真を持っていたのでしょうか?

死者の日は日本で言うところのお盆みたいなものです。

死者が橋をわたって生者の国に会いにいき、また死者の国に帰ってきます。

その時に、持ってきたものは通関みたいなところで申請を行う決まりになっていました。

死者になるとき、一定のルール、範囲内であれば持ち込みができるということですよね。

そこで、私が思いだしたのは、ココへの手紙でした。

ヘクターはツアーに出ながら、家族のことを気にしていました。

愛娘のココのために曲を作っていましたし、手紙も書いたと思うんです。

ヘクターが家を出た時、ココは3歳です。

もしかしたら、ツアーでまだ帰れない自分を忘れないでほしい…。

と、ココに手紙と一緒に送るつもりで持っていたものじゃないかと思いました。

なぜ、自分の写真を自分が持っていたのか映画では語られていません。

思いがけず、死者となり、帰ることができなくなってしまったヘクター。

この写真はココとの繋がりを思い出す、たった1枚の写真だったのかもしれませんね。



ヘクターの正体/感想・まとめ

ヘクターの正体を考察しながら、「家族」の絆や愛の深さを感じました。

意地を張っても、すれ違いがあっても。

忘れないでほしい、覚えていたい。

そんな気持ちのつながりを感じました。

ヘクターは生前、才能あるミュージシャンでした。

しかし、最後にヘクターが一番得たかったもの。

それはミュージシャンとしての立場ではなかったように思います。

もっと、大切な物。

『家族』であり『自分と言う存在を繋いでいく』ことだったのではないでしょうか。

言い換えれば、家族は「自分」と言う存在を確認し続けられる場所でもあるといえますよね。

ミゲルのおかげで、ヘクターは自分の正体を証明できました。

それ以上に、ココやイメルダも『家族』を取り戻せたのでしょうね。



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