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第9地区続編は無し?ひどい評価の理由

本当にひどい?
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第9地区の続編は無いのは、ひどいと言われた評価が理由なのか?

映画の続編についてや、ひどいと言われた理由について深堀り、考察します。



第9地区続編は無し?ひどい評価が理由?

映画「第9地区」の続編は2024年1月現在、まだでていません。

ひどい評価が理由だったのでしょうか?

実は、続編がない理由は、『ひどい』評価によるものではありませんでした!

映画の最後は続編をにおわせるような終わり方に感じました。

しかし、いまだ続編が出ていない理由は。

◎監督自身のモチベーションが低下したこと。

◎制作のゴーサインがでないこと。

大ヒット映画「第9地区」の続編「第10地区(仮題)」の実現に意欲を燃やしていたニール・ブロムカンプ監督が、「作られることになるかどうか分からない」と現状報告を行っている。(中略)取材に応じたブロムカンプ監督は、「作られることになるかどうかわからない」と、「第10地区(仮題)」の製作にゴーサインが出ない現状を報告している。「私自身、いますぐそれを作りたいと思っているわけではないが、いずれ作られるだろう」。

引用元:映画.com

ニール・ブロムカンプ監督は、2023年9月公開の日本の人気ゲームシリーズ。

「グランツーリスモ」の映画化を手掛けていました。

それ以外にもアメリカで公開された、新作ホラー映画のDemonicなどの監督も務めています。

続々と新作があがっているので、そちらの制作に追われるでしょう。

なかなかゴーサインのでない続編【第10地区(仮)】へのモチベーションも次第に下がってしまったと考えられます。

なぜ、ゴーサインがでないのかは語られていません。

しかし、映画のテーマがテーマなことも事実。

情勢やタイミングもあるでしょうが、

ひどいと感じる人も多かったのかもしれません。

次は、なぜ『ひどい』と評価されているのかについて考察します。




第9地区続編は無し?ひどい評価の理由をネタバレ少なめで考察!

映画『第9地区』がひどいと言われてしまった評価の理由について考察していきます。

全章通してネタバレを含んでいる部分があります。

これから見る方で気になる方はご注意くださいね。

評価が『ひどい』と言われた理由。

散々迫害しておいてきっかけあれば協力してもらえるって思ってるの都合良いいよね
でも続きは気になる。(もちぷる:reviews/158821334)

南アフリカを舞台にしているところから色々と示唆したいことがあるんだろうことは読み取れるし、その挑戦は面白いんだけど、何せ全体的な画のグロさ、主人公のヘタレっぷり、理不尽過ぎる暴力、絶妙に心地悪いクレージーさ。諸々含めて後味が悪くて楽しめなかった。
もっとエンターテイメント寄りなら面白かったと思うんだけど。(pandaxx:reviews/160860924) 引用元:Filmarks.com/movies/31424/

SFものによくある、スリルとか、活劇とかを期待してはいけません。アクションは少しあるけど控え目です。
アパルトヘイトの地で宇宙人ヘイトというドラマ。全体的に重めです。
なんだか醜いものがドキュメンタリー風味で淡々と(中略)引用元:Amazon

全体を通して映像にグロさを感じる。人間の理不尽さや身勝手さが全面にでている。

楽しむ映画に感じられないという点が「ひどい」と言われてしまった理由のひとつだと考えられます。

評価が『高い』理由。

逆に、高い評価の人も、もちろんいました。

純粋に好みとして楽しんだ方もいらっしゃれば、考えさせられたという方も多かったです。

◎もう13年も前の作品なのか。古臭さはまったくない。今の世の中にある差別問題や多様性がテーマになっていて、時代を先取りしていたんだなと改めて気づいた。

◎明日から何か1つでも良いので、善いことをしよう。
少しでも、良い生物でいられるよう行動しよう。と思ってしまう。

◎「相手の立場に立って」と簡単には言えない、お互いに置かれている環境の違い。その環境が変わって初めて分かる、虐げられる理不尽さ。主人公:ヴィカスとエイリアン:クリストファー。この関係性、外見以外の「”人”という括りとは何か」という問いかけが、とにかく心に突き刺さる。 引用元:映画.com

評価が高かった人は

反面教師にしている。

あまり感情移入せず、客観的に観て、考えさせられた。

斬新さ。

などに評価のポイントがあったようです。

確かに、難民問題や差別問題は軽視できる問題ではありません。

その現状を変えていくための問題提起が必要なことも、また然りです。

そう考えたら、SFとドキュメンタリーが混ざっている異色さ。

その異色さで抵抗が薄いままするりと物語を見てしまう。

というのは、高い評価ポイントなのかもしれませんね。

 

宇宙人とのやりとりや、描かれている姿。

私も、SFともドキュメンタリーとも違い、両方が混ざっているので珍しいと感じました。

『第9地区』の映画は、アフリカの難民問題(アパルトヘイト)を模倣されています。

移民問題を扱いつつも、エンタメで周知しやすさにアプローチしている。

重要なテーマを、社会へ訴えるという姿勢も、高い評価につながったのでしょう。

 

個人的には、共感力が高い人にはあまり向かないとも思います。

体調が良い時や心が強い人は良いと思いますが、心や体が弱っているときはオススメしないかな(汗)

私自身も、腹が立ったり、哀しくなったり、観ていて苦しくなるような映画だなと感じてしまいました。

ところどころ何とも言えない、苦さを感じます。

『なんで?どうして?』と問いかけたくなるんです。

しかし、これが差別に対するリアルなのかもしれません。

確かに人間同士ではありませんが、

難民問題、移民問題という根深くテーマはそのままです。

エンタメと割り切って、簡単に結論をまとめるには難しいと感じます。

綺麗にまとめて『綺麗ごと』で終わってしまえば、何の意味もありません。

私は、最後をあえて中途半端に閉じたことで、問題を提起しつつ、当事者の心情や状況を映画を超えた『リアルさ』を感じました。

ゴーサインが出ないことや、監督のモチベーションは大前提の理由です。

しかし、私は、この第9地区という映画は、続編という形で解決を望むようなものではないのかもしれないと思いました。



第9地区続編は無し?ひどい!?クリストファー3年の意味

クリストファーがヴィカスに3年待ってほしいと伝えるシーンがありました。

なぜ、3年待ってくれと言ったのか?

それは、仲間を助けるためであり、ヴィカスを助ける方法を持ち帰るまでに必要な時間だったからです。

どういう意味なのか、あらすじを紹介した後に、その意味を詳しく考察します

あらすじ

ヴィカスは最初、迫害する側として難民の宇宙人であるクリストファーたちに絡んできます。

強制移住の通達のために、スラム街化している「第9地区」という居住地へむかいます。

第9地区の民、クリストファーの家で黒い液体をかぶってしまいます。

なんとその液体の反応によりヴィカス自身も徐々に宇宙人へと変化していくんです。

迫害する側からされる側への転換です。

今まで仲間だと思っていた人々は敵へと変貌します。

人体実験されそうになったり

…etc…

黒い液体は宇宙船の燃料。

クリストファーからその燃料を再度、使えば戻れると聞いて、手に入れるために必死になるヴィカス

紆余曲折ありながら、ようやく液体を手に入れたヴィカス

クリストファー戻してほしいと頼みます。

しかし、クリストファーが宇宙人の仲間が生体実験の材料にされていることを知り、

ヴィカスは「仲間を救うために3年待ってほしい」と言われてしまう。

ヴィカスは怒りのあまり、クリストファーを殴り倒して指令船を奪おうとします。

結局、指令船は人間側の傭兵部隊に撃墜され、ヴィカスもクリストファーも、捕われてしまいます。

ピンチが続くも、クリストファーの息子やヴィカスの活躍もあって乗り越えていきます。

一旦は、処刑されそうになったクリストファーを置き去りにしようとしたヴィカス。

クリストファーを助け出しに戻ります。

クリストファーヴィカスに、3年後に助けに来ると約束し、地球を去ります。

クリストファーに戻してもらうまでエイリアン化は止まらないヴィカス。

ヴィカスもまた、すぐに姿を消してしまいます。

月日がたち、完全にエイリアンに変化してしまったヴィカスの姿が映し出されます

ヴィカス第10地区クリストファー待ちながらも、妻タニアに贈るため、廃材で造花を作り続けるシーンで幕が閉じます。

 

クリストファー3年の意味

なぜ3年待ってほしいと言ったのか?

それは、仲間を助けるためでした。

ヴィカスを助ける方法を持ち帰るまでに必要な時間でもあったのでしょう。

黒い液体は、クリストファーが地上に隠した司令船を動かす燃料でした。

しかし、母船に戻るために必要な最低量しかなかったのです。

クリストファーは、自分の仲間が実験材料に利用されてることを知りました。

まず、自分の仲間を助けたい。と思ったのでしょう。

しかし、人間側が略奪した黒い液体は、司令船を飛ばす量しかないうえに、その話をヴィカスにしたところで協力して取り戻してくれる可能性なんて無いに等しい。

クリストファーは嘘をついてでもヴィカスを動かせる方法を考えたのだと思います。

とはいえ、お互いが困難な状況の中、少なからず自分と協力体制をとったヴィカス。

クリストファーの中に仲間意識がないとも思えません。

仲間という意識を大事にしていたクリストファーです。

ただ、複雑な人間の思考よりはもっとドライに割り切れてるように感じました。

クリストファーにとって優先順位というだけのことなのかもしれません。

ここからは私の憶測です。

クリストファーが

「自分の惑星から3年後に戻ってきて必ず身体を治す」

ヴィカスに言った言葉の意味は。

『仲間』は裏切らない。ということでしょう。

しかし、その言葉とは裏腹に、戻ってこないのではないか?

と勘ぐってしまうようなエンディングだと感じました。

そこに込められていた想いは

行動や立場が変われば、簡単に『接し方や態度』はひっくり返るだろう?。

という、人間の身勝手さを皮肉ってもいるように感じてしまいました。

 

宇宙人でも人間でも同じように同じことをしている。

全ての皆が平に等しいなんて、本当にあり得るのか?

という、問いかけにも感じられたのです。




第9地区続編は無し?ヴィカスのその後。予想と感想

ヴィカスのその後はどうなったのか。

第9地区の続編は出ていないので、予想してみました!

私はクリストファーはヴィカスのもとに戻ってくると予想します。

第9地区に住んでいた他の宇宙人よりは知能の高かったクリストファーです。

仲間を助けるために、相当な危険を冒したことを考えても、ヴィカスを見捨てるとは思えません。

身勝手な人間に、反発心はあれど、少なからず自分と協力体制をとったヴィカス。

仲間意識が生まれないとは思えません。

もし、本当に放置するつもりなら、人間サイドにヴィカスを売ることだってできたはず。

仲間という意識を大事にしていたクリストファーです。

私は、人はそれぞれの思いで、態度を変えたり裏切ることはあるけれど、本質ではただ、自分(と周り)を大切にしたいだけなのだと思っています。

その悪気が根底にないことが、また厄介な所だとも思うのですけどね。

ヴィカス本人も、自分が「良し」としてきた方法で、かつての仲間に自分が迫害されるなんて思ってもみなかったでしょうし。

数年がたち、ヴィカスはクリストファーのおかげで元の姿に戻ったとします。

どちらの立場も経験した、ヴィカスだからこその視点や行動。

今後の人間とクリストファー達との関係性にどう活かされてくるのか?

また、人間はどんな変化をしているのか?

エビ型宇宙人に変化はあるのか?

時代の変化や多様性と重ねて、続編である『第10地区(仮)』で語られるのではないか?

と予想してみました。

第9地区という映画は、ある種、人間の奥深くにある、一番純粋で、一番直視したくない闇の部分をダイレクトに切り出した映画であると感じました。

風刺的表現にのせて、もっと深い部分に揺さぶりをかけてくるような感じすらします。

 

 

コメント

  1. kamome kamome より:

    かかか様
    お問い合わせにてご指摘いただきました間違い部分を修正いたしました!
    ご指摘ありがとうございました!

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