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魔女の宅急便/ウルスラの声優がキキと同じ理由!名言に隠れた深い意味!

魔女の宅急便 ウルスラの声優 キキと同じ 名言 俳優/声優/監督
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魔女の宅急便に登場するウルスラの声優がキキと同じな驚きの理由!

本当は名前もなかった絵描きのお姉さんがウルスラです。

原作とアニメでは全然違う、重要な登場人物になった理由。

声優、ウルスラの名言から考察しました!




「魔女の宅急便」ウルスラの声優はキキと同じ!高山みなみの二役はなぜ?

魔女の宅急便に登場するウルスラ。

絵描き(画家)のお姉さんです!

ウルスラを演じている声優さんはキキと同じだって気付きましたか?

しかも、宮崎駿監督お墨付きでの大抜擢だったんです!ウルスラの声優は、キキを演じている高山みなみさんがつとめています。

私は物語に感情移入しすぎてて最初、全く気付きませんでした!笑

双子や親子、姉妹でもないのに声優さんが同じって珍しい気がしますよね。

それもそのはず、このダブルキャスティング。

最初からの予定ではありませんでした。

高山みなみさんは当初、ウルスラの声優さんとして決定していました。

しかし、主人公のキキの声優が決まらないまま。

そんな時に、キキのオーディションにも参加したところ、見事に受かってしまって二役の大抜擢となったのです。

1989年には、アニメ映画『魔女の宅急便』でキキとウルスラの二役にも抜擢され、作品もヒット、一人二役は急遽決まったことで新人の自分には責任が持てないと断ろうとしたが宮崎駿から「責任は自分が持つから安心して」と言われ、自分が持てる限りのアンテナを駆使して挑戦、声優としての転機になった作品であった。引用元:Wikipedia

高山みなみさんは中学時代から演劇の世界に身を置いていた人。

声優として本格的に事務所に所属して活動を始めたのは1986年。

声優は2年が見極め時と言われる厳しい職業です。

初期のころから、どちらかというと男の子に抜擢されていることが多いイメージの高山みなみさん。

ウルスラは、おおらかさや逞しさがあって、どこか男の子っぽい雰囲気があります。

高山さんは、ヒロインの応募にはなかなか受からなかった経験を持っています。

それゆえに、キキではなくウルスラのオーディションに先に応募していたのかな?

と、思いました。

しかし、3年たらずで「責任は俺が持つ」と宮崎駿監督に太鼓判を押されているのですから大抜擢ですよね。

一人二役を演じる話を聞いて

「新人の自分には荷が重い…」

と打ち明けた辺り、高山さんのまじめさと正義感の強さがうかがえます。

私は、このエピソードを聞いて、若くて未熟ながらも、キキやウルスラの中にある芯の強さと似ているなと感じました。

私にとって宮崎駿監督は神がかっているアニメを作る人。

新人であろうと関係なく、声優さんのチョイスも神がかっているのかも…

なんて思ってしまいました。




「魔女の宅急便」ウルスラの声優はキキと同じ!ウルスラは名前がなかった!?

ウルスラには最初、名前がなかったんです!

原作では『絵描きさん』と呼ばれてるだけでした。

Twitterの公式アカウントで、ポロリと『絵描きさんはウルスラ』と、名前が出てくるまでは誰も知らなかったんです。

残念ながら、今はそのアカウントは消えてしまってありません。

そこから、絵描きのお姉さんはウルスラだったのか!

という認識が広がったのですね。

宮崎駿監督は公式には出していないけれど、実は設定が細かくあるということで有名です。

絵コンテなどにはすごく細かい描写や指示が書かれています。

たまに、原画集のような形で販売されていて、シナリオや指示書を見れることがあります。

見てみると、こんな細かい指示や思い入れがあるのね!

ということが、わかりますよ!

ウルスラは、落ち込んだキキを励まして、自分を取り戻すきっかけになる重要な役として登場します。

それなのになぜ、名前がなかったのか?

それは原作にありました。

アニメではしっかり登場していますよね。

しかし、実は原作ではさほど重要な役として登場していなかったのです。

原作では、絵描きのお姉さんとしては登場しています。

ウルスラは、キキとジジをモデル絵を描き、その絵を運ぶ仕事をキキに依頼します。

キキは風船をつかって、空からウルスラの絵を展覧会の会場へと配達します。

それが話題になり、展覧会は大成功!

魔女の宅急便のお仕事も増えました。

と、そこで終わりなんです。

アニメを見た後だと、なんだか、少し物足りなさを感じる絡みでした。

ではなぜ、ウルスラはアニメではあんなに重要な登場になったのでしょう?

それは、ウルスラがキキに伝えた名言ともいえる言葉から読み解くことができました。

次の章で名言の考察をまとめます!




「魔女の宅急便」ウルスラの名言に隠れた深い意味を考察

ウルスラの名言には深い意味がある?

ウルスラがキキに伝えた言葉を見ていたら、アニメで重要な人物として登場させた理由が見えてきました。

『そういう時はジタバタするしかないよ。描いて、描いて、描きまくる。
それでもダメなときは、描くのをやめる。
散歩をしたり、景色をみたり、昼寝をしたり、何もしない。
そのうちに急に描きたくなるんだよ

私さ、キキくらいの時に絵描きになろうって決めたの。
絵、描くの楽しくてさ。
寝るのが惜しいくらいだったんだよ。
それがね、ある日全然描けなくなっちゃった。
描いても描いても気に入らないの。
それまでの絵が誰かの真似だって分かったんだよ。
どこかで見たことがあるってね。自分の絵を描かなきゃって』

引用:魔女の宅急便ウルスラのセリフ

キキが絶望した時に励ましてくれた言葉です。

この言葉を聞いて、キキは立ち直るきっかけをつかみます。

ウルスラはキキより6才年上です。

キキと同じように悩んで苦しんで今があることを教えています。

キキも一人で生活をしています。

ウルスラも一人で生活していました。

不安さや苦しさが痛いほどにわかったのでしょうね。

「呪文ではなく血で飛ぶ」

と言ったキキには、「何とかなるものじゃない」という、諦めと絶望が浮かんでいました。

しかし、ウルスラは「すべては神様が与えてくれた力」だと答えます。

パン屋も、魔女も、絵描きも同じ。

それは、キキに

「悩むのは本気の証拠で、皆が通る道なんだ」

今キキが、悩みにぶち当たっているということは

キキの力も同じ「神様からのギフト」。

取り戻すことができる力。

「あきらめるな」

と伝えたかったのではないでしょうか?

一足先に成長したウルスラは、キキの未来のようにも感じられますよね。

キキとのやりとりや考え方、描いている絵をみてたら、私はウルスラも魔女なんじゃないだろうか…とさえ思ってしまいました!

「魔女の宅急便」はキキの結婚後まで語られている全6巻という長編シリーズが原作です。

もちろん、映画が出来上がった時にはすべて刊行されていたわけではありませんが、100分程度の映画に分厚い1冊の本に込められた全てをおさめることは難しいですよね。

人は成長し大人になる過程で、たくさんの挫折や苦難、人の優しさや愛を経験します。

どこかで色々な諦めを感じてしまうことだってあります。

宮崎駿監督は、キキを通して「挫折に負けない立ち直れる強さ」を伝えたかったのだと思いました。

皆が特別だからこそ、普通に見えるだけなんだ。

ちゃんと、乗り越えられる方法も力もあるんだ。

と、ウルスラの口を通して、キキの存在を通してメッセージを込めたのではないでしょうか。

キキと同じ境遇のウルスラ。

少し年上で少し特殊に見える仕事をしているところもキキに似ています。

メッセンジャーとしてピッタリの存在と言えますよね!

アニメは子供だけが見るわけではありません。

ジブリの映画にはメッセージ性が強く反映されているものが多いです。

魔女の宅急便も同じなのだと感じています。

見ているすべての人。

子供も大人も、人生につまずいたときの道しるべになるように。

そんな願いを込めて、ウルスラにキキの成長後の姿を重ね合わせた。

私の推測にはなりますが、メッセンジャーとしての役割があったからこそ、原作よりも重要な人物として描いたのではないでしょうか。

ウルスラと言えば「聖ウルスラ」という聖女の名前があがってきます。

これは公式なモデルというわけではありません。

諸説ありますが、聖ウルスラの伝説は信仰心と逆境の中での安息や加護を祈る聖女として語られています。

若い女の子を導き、守る保護者のような存在の聖女でもあったのでしょう。

まるで若いキキを導く、未来の成長した女性像です。

きっと、キキも将来、同じ境遇の子と出会ったら、同じように諭すのではないでしょうか?

そう考えると、キキの成長後の姿をウルスラに重ね導く存在として、重要な役になったとしても不思議はありませんよね?

悩んだ時、挫折しそうになった時には、私もウルスラの名言を実践します。

自分にとって本当に大切なものはちゃんと戻ってくる。

胸に留めておきたい名言です。



 

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