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「聲の形」ゆずるは性同一性障害ではない!本当の性別は?

聲の形 西宮結弦 性別 性同一性障害  俳優/声優/監督
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西宮結弦(にしみやゆずる)は妹なのに、登場シーンから男の子の恰好。

声も男の子っぽく性別も偽っていました。

カメラを持ち歩いては虫や動物の死体を撮影する。

といった独特のシーンもあったため疑問に思った人がいたのかもしれません。

登場人物の中で、一番かわいい!と言われる「ゆずる」についてキャラクター解説していきます!



ゆずるが性同一性障害と言われた理由

まず、ゆずるは性同一性障害ではありません。

なのに「性同一性障害なのでは?」と疑問がネットで出てしまった理由。

一つに、聲の形は登場するキャラの個性が強烈に描かれているという点。

男の子っぽいと言って済ますには、ゆずるの必死さが目立ちます。

虫や動物の死体ばかり写真に撮っている点も、理由を知らなければ異質です。

特に、姉の硝子が「聴覚障害」であるということもあり、

多くの人が特別視しすぎてしまったのではないかと感じます。

それらの点から「ゆずるは性同一性障害なの?」と言う疑問が生まれたように思います。

ゆずるが必死になって男の子の格好をしていた理由は

「姉を支えたい」という、とても純粋なもの。

特殊なキャラが多いという点に引っ張られて勘違いしてしまいがちですが、

改めて、ゆずるは性同一性障害ではありません。

 

ゆずるの性別は?

西宮結弦(にしみやゆずる)は硝子の妹なので性別女の子です。

最初から男の子の恰好で登場し、ラストまでほぼそのままです。

話し方もわざとぶっきらぼうにしてました。

あえて、皆が勘違いするほど男の子っぽく振る舞っていた理由。

それは、耳が聞こえない姉の硝子(しょうこ)への使命感でした。

硝子の見た目や障害への興味本位。

同情的に近づいてきて、傷つけるような人たちを硝子に寄せ付けたくない。

という想いが強くありました。

男の子になることで近づいてくる人からを硝子を守ろうとしたのです。

しかし、私がゆずるが男の子にこだわった点で強く感じたのは、

硝子をいじめ、硝子を追い詰めたのが男子(将也)だったこと。

もし、男の子が原因で生きるのが嫌になったのであれば、

同じ男の子として硝子を守る存在がいたら、硝子は生きることを嫌にならないかもしれない。

そんな思いもあったのではないかと、感じました。

これは、私の勝手な考察ですけどね。

しかし、姉を失うかもしれないと思ってからまだ5年程度しか経過していません。

小学校という幼さで、姉の泣き顔と「死にたい」と言われた言葉のショック。

早々に消えるものではありませんよね。

そこから、強い存在になろう、なりたい。

と男の恰好をするようになったとしても何の不思議ない。

そう感じたのです。



カメラで虫や動物の死骸の写真撮り続けた理由

ゆずるは、いつもカメラを持ち歩いています。

ニコンのD3300というカメラで、おばあちゃんが買ってくれたもの。

望遠機能も付いています。

しかし、綺麗な景色や人を撮るわけではありません。

虫や死体の写真ばかりを撮っていました。

それは、小学生の時、死にたいと泣いていた硝子のため。

味気もなく美しいとは言い難い死骸をみることで、死にたいと思わなくなるんじゃないか。

ゆずるは幼いながらにそう考えたのでした。

この時、ゆづるは8~9歳前後です。

どうにか姉に想いとどまらせる方法など、他に見つからなかったのでしょう。

そこに逃げても良い物じゃない。嫌な物なんだ。

とわかればやめてくれる。

そして、自分が守り支えているから、「今が幸せなんだ」と伝えていたのかもしれません。

硝子が母親の言いなりになりやすい反面、ゆづるは母親に言いたいことをしっかり言っていました。

あまり流されるような弱さがない分、独特の感性が周囲と馴染めない。

または、馴染もうと出来なかったのかなと思います。。



ゆずるもいじめられていた?

映画ではゆずるが不登校になった理由は書かれていません。

しかし、将也との関係が回復するうちに、勉強を教えてほしいと頼んでいました。

勉強が嫌で不登校になったというわけではなさそうです。

考えられる理由は2つ。

1つは、ゆずるもいじめられていたのではないか?ということ。

ゆずる自身は障害などはなく生まれました。

しかし、小学校も時、硝子が転入、転校した時期や速さを考えてみてください。

何度も転校を繰り返していたようにも思えます。

硝子が聴覚障害でからかわれることが多ければ、妹のゆずるも然り。

巻き添えを受けることは想像に難くありません。

しかし、ゆずるは、姉を恨むどころか守り支えたい意識が強いです。

石を投げつける子がいれば、石を投げ返すくらい当たり前にしていました。

どちらかというと、イジメの巻き添えを食って悩んでいるイメージは薄いです。

それよりは、硝子を守るために全てを差し出した。

と言う意識の方が強い気がします。



不登校は硝子のため

そう、もう1つの理由として考えられるのは、

姉の硝子をいつでも守れるように、すぐ動けるようにしていたかった。

のではないか?

ゆずるにとって、硝子への想いは少しゆがんでいます。

硝子の存在に、自分の存在価値を見出し「依存」してるとも言えます。

ゆずるは姉を守るために一生懸命です。

姉をからかったり、いじめる人達には許さず、仕返ししています。

愛想笑いばかりしていた姉の傷の深さ。

硝子が怒りや悲しみの気持ちを出せずにいたことを感じ取ったのでしょう。

とにかく自分の使命といわんばかりに姉を守ろうとしています。

しかし、哀しいかな…

硝子が自分をださず愛想笑いばかりしていたのは、ゆずるのためでもあったのです。

姉として、妹を守るために、「普通」の子と同じようになろうと頑張っていたのです。

その結果、硝子の行動が空回りし、クラスに迷惑をかけてしまうことも。

それは、将也に対しても同じだったように思います。

ゆずるにしろ、将也にしろ、硝子も、お互いがお互いのために選んでいたはずなのに。

結果として硝子を「自殺したい」ところまで追い込んでしまったのです。

そんな、ゆづるの行動を硝子が嬉しいと思うか?

などとは、考えられないところが幼く危うい。

自分の力で、硝子の死にたいという気持ちを止められなかったことへの絶望感。

小学生で時が止まってしまったままの、視野の狭さゆえなのかもしれません。



ゆずるの年齢は何歳?性格は

ゆづるは硝子の3歳下なので中学3年生、14歳前後です。

中学3年生と言う時期でありながら、不登校をしています。

結弦と言う字体から見ると本当は「ゆずる」ではなく「ゆづる」かなとも思います。

硝子にたいして過剰にも思える護衛っぷりを発揮しています。

もちろん、頼まれたわけではなく、自主判断。

元は、懐こい性格のようで、石田将也のことを知るうちに将也を慕うようになっていきます。

警戒意識強く、皆で出かけた遊園地で、植野が硝子に二人で観覧車に乗ろうと言った時。

硝子に、録画と録音をできるようにしたカメラを持たせていました。

ゆずるは、硝子の気持ちに寄り添えない母親を裏で「バカ親」呼ばわりしていました。

『硝子の面倒を見る、責任を持つのは自分』という感覚も強いように思います。

硝子の行動に対して「自分の監督不行き届き」と土下座してしまうわけです。

それは、本来、ゆずるが使う言葉ではないんですけどね。

終盤、将也や硝子が変わったように、ゆずるもまた変化していきます。

ラストでは、硝子が勝手に応募したゆずるの写真がコンテストで優秀賞をとります。

それがきっかけとなり、不登校だったゆずるは復学を前向きに考えられるようになっていました。

シロツメクサ、クローバーに囲まれた地面が、飛んでいる鳥のように見える写真。

カラフルで明るい雰囲気の写真。

死骸ばかり撮っていた、ゆずるの心の変化が現れているように感じられました。



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