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白の女王は性格悪い?アリスインワンダーランド・赤の女王と白の女王の過去

白の女王 性格悪い アリスインワンダーランド 赤の女王と白の女王 過去 本当にひどい?
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アリスインワンダーランドに登場する白の女王。

赤の女王との過去を知って性格悪いのでは?と思ってしまう人もいたようです。

どんな過去があったのか?怖いのは白の女王?赤の女王?

2人の過去から赤の女王の頭が大きい理由についても解説します。



白の女王が性格悪いと言われる理由

白の女王が性格が悪いと言われる大きな理由は①赤の女王が屈折した原因を作ったから。裏表を感じるから。ではないでしょうか?。

白の女王は赤の女王の妹で、アリスが迷い込んだアンダーランドの実権を握る人物。

いつも皆を幸せにしたいと考えていて良き行いをしようとする女王です。

それを表すかのように、白の女王はアンダーランドの「賢者」という名称がついています。

美しくて、誰からも愛されている女性。

ですが、どうやら「綺麗」なだけではないようです。

赤の女王との過去にあった葛藤が、白の女王の裏表感を増長させたように感じます。

途中まで見た段階で感じる違和感の理由は最後で判明します。

セリフの細かなニュアンスなどから

「あれはない!」「腹黒いのでは?」

と感じる人が多いのも無理はありません。

だって、それこそが、白の女王の葛藤の表れだから!!

でもね、そんな風にしか振舞えなくなった理由も、わかるんですよ!

なので「性格が悪い腹黒い」のとは少し違うかなと私は感じています。

「保身」という魔の瞬間は、きっと誰にでもあるんじゃないでしょうか?

「ひどい」と言い切ってしまうのは白の女王が気の毒な気もします。

白の女王はマッドハッターのために、アリスに接触し禁忌を犯します

断とされている時間の番人の存在や、時間をさかのぼる方法をアリスに教えたり。

私は、白の女王は、賢者として、善であろうと一生懸命なんだよなと感じました。

逆に、すぎた「綺麗への感覚」は小さな黒点すら見過ごせない。

そんな苦しさを抱えてしまうように思います。

真っ白なキャンバスだと、どんなに小さくても黒点って余計に目立つんですよね。

アリスの味方をすることで、結果、また、赤の女王を裏切る行動をとってしまう。

赤の女王が屈折した最初の理由を知ると、皆の気持ちは赤の女王に向いてしまいます。

もとは白の女王のせいじゃないか!がひどい!という想いが強くなるのもわかります。

でもね、白の女王にだって、色々と抱えている葛藤や抑え込んでいるものがあるんですよね。

美しく愛されている妹ができあがったのは真逆の姉を作ってしまったから。

という言う印象が強いだけに、余計に白の女王へ目は厳しく、

「ひどい、性格が悪い」と言う印象になってしまったのかもしれませんね。

次の章では、そもそも、白の女王が葛藤する理由となった赤の女王はどんな人なのか解説します。



アリスインワンダーランド/赤の女王とは?

赤の女王はアリスが迷い込んだアンダーランドの女王。

白の女王の姉にあたります。

妹である白の女王が「賢者」と呼ばれるのに対して赤の女王は「愚者」と呼ばれています。

姉妹なのに清楚な白の女王より怖い印象が強いのは、見た目だけでなく気性の粗さが目立つから。

「首をはねる」が口癖で、ゴロゴロ生首転がってるシーンをみたらゾッとしますからね。

赤の女王は自己中心的で、思い通りにならないと感情的に怒鳴りつけたりイライラをぶつけます。

アンダーランドの暗黒時代を支配したかっての暴君。3年前のアリスの活躍により、荒涼たるアウトランドに追放された。巨大な頭を持ち、残忍で、感情を抑えられず、「首をはねよ!」が口癖。妹・白の女王に激しい嫉妬心を燃やす。過去も現在も未来も支配する野望を抱き、<タイム>に取り入り、アリスを捕らえようとする。引用元:Disney公式HP

赤の女王は嫉妬心が強く

ワガママで意地悪で残忍。

見た目も、頭が大きく不格好、醜い。

穏やかな笑みを浮かべ美しい白の女王とは正反対です。

しかし、赤の女王がそこまで歪んでしまったのは、ちゃんとわけがあるんです。

その理由を知ると、諫め(いさめ)きれない理由も、白の女王の葛藤もわかります。



赤の女王の頭が大きい理由

赤の女王の頭が大きい理由は物語のネタバレに繋がるのでご注意くださいね。

赤の女王の頭はもともとはそこまででもありませんでした。

ある出来事への怒りと悲しみが原因で巨大化してしまったのです。

それは過去の出来事により性格がゆがんでしまった赤の女の戴冠式の日の事でした…。

****

父である王、母である王妃、妹である白の女王に感じた強い悲しみ怒りによるものでした。

その頭にきた感情がいっぱいに膨れ上がり、赤の女王の頭の大きさまで変えてしまったのです。

戴冠式の火、会場では赤の女王の頭に冠がうまいことおさまらず、女王の冠は砕けてしまいます。

それまで、ひそひそ話で見ていた観客の国民たちが一斉に嘲笑します。

自分を敬うどころかバカにする態度に、カッときた赤の女王は感情的にわめきちらします。

しかし、聴衆の笑いを止めもしない王と王妃。

王妃は火に油を注ぐ様なことを口にし、赤の女王の怒りはヒートアップ!

自分を笑った国民の首をはねて口をふさいでやる!と半狂乱に怒鳴ります。

見かねた王様がストップをかけて、赤の女王を断罪してしまいます。

そして、白の女王に王位を継がせると宣言してしまうのです。

怒りと悲しさが頂点になった赤の女王の頭がどんどん膨らみ大きくなってしまったのです。

私には、その瞬間の聴衆の静まり返りと、赤の女王の絶望した表情が痛々しかったです。

どんな事情であれ、赤の女王のこれまで行いに難があるのは明白。

しかし、どうも私には、赤の女王の性格の歪みや頭が大きくなった原因はこの親な気がするんです。

姉の性格も知り、ここまでの状況を止めることができない自分。

痛いほどにわかっている白の女王は王の言葉を止めようとしていました。

確かに、白の女王は発端ではあるけれど、後半はとばっちりのようにも思えました。



赤の女王はかわいそう?

客観的に観たら赤の女王、かわいそうですよね。

白の女王に全部良いところを持っていかれて。

王位まではく奪されて。

親からは冷たい仕打ちをされているように感じる。

暴君になる自分を止めることができない苦しさってあると思うんですよね。

自分には愛を感じることも、何もない。

やけっぱちみたいな、強がりと苦しさの中で生きているように見えます

でもね、私は、全ての状況が暗転してしまったのは、

「誰も信じられない」と悲しさから抜け出さないことを自分に許した赤の女王自身の弱さだと思うのです。

赤の女王はかわいそうかもしれません。

しかし、どんな出来事でも自分の感情に任せて暴君になってしまう者に王の器はない。

そう説いた王の言葉はその通りです。

今のままの赤の女王では王位を継ぐことはできないでしょう。

だからと言って嘆き悲しんで自棄になるのではなく成長にあてられたら…。

違う未来が待っていたのかもしれませんよね。

それは葛藤を抱えながらも自分と闘ってきた白の女王との対照的な差にも感じるのです。

赤の女王はかわいそうなことも多いかもしれない。

でも、それだけじゃない。

どんな思いであれ姉を思い、今を一緒に苦しんでいる、白の女王がいるんです。

物語りを終盤まで見て、そこに気が付いてほしいと切に願ったのでした。



赤の女王はハートの女王?

赤の女王の振る舞いを見ていると、思い浮かべるのが

「不思議の国のアリス」のハートの女王。

赤の女王とハートの女王は同じなのでしょうか?

実は、ハートの女王と赤の女王は別人です!

ハートの女王もワガママで結構な暴君で「首を切っておしまい!」が口癖でしたよね・笑

なので、一緒くたになってしまう人も多いと思うのですが。

「ハートの女王」は小説「不思議の国のアリス」に登場するキャラクターです。

赤の女王は続編の「鏡の国のアリス」にチェスの駒として登場しています!

しかし、アリスインワンダーランドの赤の女王とは違って、結構しっかり者。

アリスインワンダーランドは、小説の「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の後日談を描いた映画です。

アリスインワンダーランドに登場する赤の女王は、

「不思議の国のアリス」のハートの女王の気質は受け継いでいますが別人と言えそうですね。



アリスインワンダーランド/赤の女王と白の女王の過去

それは、赤の女王が幼いころのこと。

幼い頃から長女である赤の女王は当たり前のように、王位継承者として育ちます。

責任感や正義感に厚い人物…とかに向いてたらよかったんですがね。

ただ偉そうなだけの人に見えてしまったのは否めない。

妹の白の女王に対しても同様です。

おやつのクッキーは全部自分の物、妹に「あんたの分は食べかす」と言い切ってみたり。

そもそもが未熟で横柄だったことは間違いないです。

まあ、子供なのでね。

そこからちゃんと矯正できないのは王と王妃の問題ですわ。

白の女王も女王で、王位があるからか、性格上なのか、赤の女王に歯向かうこともありませんでした。

しかし、ある日、白の女王は、親に隠れてクッキーを食べてしまいます。

親である王妃から追及され怒られるの恐れた白の女王は自分は食べていない」と嘘をつきます。

その罪は赤の女王の方に。

姉である赤の女王のせいにしてしまったのです。

王妃であった母は、妹の言うことを信じて真偽も確かめず姉を叱ります。

赤の女王は自分の言い分は信じてもらえなかったことに傷つきます。

理不尽さに激昂した赤の女王は家を飛び出します。

更に運の悪いことに、雪に足を取られて派手に転んでしまいます。

赤の女王は頭を強く打ってしまい、これが原因で普通より「大きな頭」になってしまったのでした。

これが、まず、第一段階。

白の女王は自分がついた嘘が原因で、姉が大変なことになってしまったことを知ります。

しかし、そんな重大な状況に、ますます本当のことが言えなくなってしまいます。

妹よりも醜くなってしまった自分、皆が自分をあざ笑うのはこいつらのせいだ!

自分を助けてくれない嘘つき!!そんな思いもあったのでしょうね。

赤の女王は、肉親である妹や母からの仕打ちに絶望。

この出来事から誰も信じられなくなって歪んでしまったのです。

もともと自分の未熟さは棚に上げて、周りを恨み続け、赤の女王はどんどんひねくれていきます。

もはや呪いのようなこの状況は、戴冠式での怒りと悲しみで悪化。

赤の女王の頭は、更に大きな頭になってしまうのです。

赤の女王と白の女王はとても対照的です。

物事への向き合い方も、在り方も性質も。

全てが真逆ですが、抱えているものが同じな気がするんですよね。

わがまま放題で悪役のはずの赤の女王。

私には、寂しさの埋め方がわからないまま大きくなってしまった不器用な子供に見えるのです。

赤の女王には、「愛されない、信頼できる人などいない。」

と、いつまでも愛を受け取れないままのゆがみがあります。

白の女王は、自分の小さな嘘が姉の人生を変えてしまったかもしれないという葛藤。

保身を貫き通した、自分には王の資格なんてないと悩んでいます。

だからいつもどこかぎこちない。

全てを持っているようで、それはふさわしくないと受け取り切れない白の女王。

どちらもが、葛藤や喪失感を抱えています。

王妃との関係はともかくとして、私には、赤の女王って不幸だけでもないように思えるんですよ。

周りに対して不信感だらけに見えますが、

妹なら受け止めてくれるという信頼があるから、わがまま放題を演じていられるように思います。

そこに気付けたら、もっと違う信頼幸せに築いていけるのになぁ。



アリスインワンダーランド伝えたい事・感想

アリスインワンダーランドの大きなテーマは【成長】だと思うのです。

小さな出来事が思いもよらぬ大きな出来事を生みだしてしまう。

自分で自分を律すること、強さや信頼感とはなんぞや?という問いかけ。

たった一言が、強固な心をも溶かすということ。

自分の在り方、立場としての在り方から学ぶこと。

人には表面上の見た目だけでは決めきることのできないものがある。

赤の女王と白の女王の過去には、ささやかですがたくさんの教訓が隠れているように思います。

赤の女王と白の女王の結末は、ちゃんとハッピーエンド。

お互いがしっかり自分を受け入れて和解します。

白の女王は性格悪くないし、赤の女王は怖くない。

人の成長って温かいなぁと感じられる1作でもありますよ。



 

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