「シンデレラ」実写版でひどいと言われてしまった大きな3つの理由。
①ドレス ②キャスト ③継母 があげられます。
そこに隠された「意外」な評価の理由を深掘り考察します。
シンデレラの実写版はひどい?ドレス、キャスト、継母が評価の理由!?
シンデレラの実写版に「ひどい」という口コミが見られました。
その理由は大きく3つ。
①ドレス
②キャスト
③継母
と言っても、その理由を見ていくと
「それだから悪い…」
という意味ではなかったんです!
シンデレラはディズニーの名作です。
実写版になって、なぜ評価が下がってしまったのか。
その本当の理由を知ったら、もっとシンデレラが好きになる!
…かも、しれません…!
シンデレラの実写版はひどい?ドレスが違う。
シンデレラの実写がひどいと言われてしまった最初の理由はドレス。
実際には「ドレス」ではなく「背景」の方に納得できないと感じる人が多かったんです。
『シンデレラ(実写)』鑑賞
今更観たー!!
実写版プリンセスで間違いなく上位!!こんなに素敵だって知らなかった😭王子がイケメンすぎて、シンデレラ可愛すぎて…カボチャの馬車もドレスもガラスの靴も、何もかも理想!!!DVD購入しまーす🙌 pic.twitter.com/xYF5OciOhy— もんち (@snowmon_D) April 25, 2020
実は、シンデレラの実写化はアニメバージョンを取り入れている部分が多いんです。
「シンデレラのドレスの色は何色?」
と聞かれたとき、あなたはなんて答えますか?
多くの人は水色。
と答えるのではないでしょうか?
絵本やディズニーランドのパレードなどでみかけるシンデレラは薄い水色のドレスをまとっていることが多いですよね。
しかし、過去の実写版シンデレラやアニメのシンデレラには
「ピンクのドレスを変化させる」
という設定があったんです。
2015年の実写版シンデレラのドレスは「ブルー(水色)」
アニメと同じく「色を変化させる」という設定も盛り込まれています。
シンデレラは最初、魔女に「継母たちに破かれてしまった母の形見のドレスを元に戻して欲しい」とお願いします。
その理由は、素敵な舞踏会に
「お母さまも一緒に連れて行ってあげたい」
というものでした。
しかし、魔女は「う~ん」と少しだけ渋ったような表情をします。
そして、言いにくそうに
「少し手直ししたら、お母さま怒る?」
「ブルーのドレスは嫌?」
とシンデレラに聞くんです。
結果、豪華なブルーのドレスへと変わります。
舞踏会にも若いシンデレラにも、よりふさわしいキラキラなドレスになります。
魔女のセンス、アリ!素敵!
と、私などはあっさり思っていたのですが。
形見であったドレスがまったく違うドレスへと変わってしまったことで、
『あれ?お母さんの想いは?』
「連れてってあげるのでは?」
と、感動が薄らいでしまった人もいたのですね。
シンデレラの実写で使われたドレスには、約1万個のクリスタルガラスが使われていて、更には水色、青色、ラベンダーと、何色もの布地を重ね合わせて、動くたびに光の加減でまるで色が変わるかのように作られているという、こだわりの逸品です。
ドレスデザイナーはサンディ・パウエル。
青いドレスについてサンディは「素朴さや素直さといったシンデレラのキャラクターを表現するためにシンプルでなければいけなかった。だけど、どうやったらシンプルでありながらも舞踏会の中でも目立つドレスにするのか、両立するのが非常に難しかった」と、デザインに苦しんだ当時を振り返る。引用元:fashionsnap
シンデレラの衣装で重要だったのは、彼女にシンプルな洋服を着せるということだったの。(中略)彼女はいつもみんなの洋服を繕っているし、自分のボロも繕うから、汚い服や、ボロの服を着たりしないの。同じ服を何度も何度も着るから、色褪せているわ。それは舞踏会でも同じで、彼女は宝石を身につけていない。彼女をとてもシンプルにして、目立たせたかったから、あのデザインになったのよ。引用元:モデルプレス
見る角度によって清楚であったり、きらびやかであったり、淡さや大胆さなど違う表情を見ることができる素晴らしいドレスでした。
考えてみれば、私たちも母親の用意してくれた服と、好みのデザインや流行のデザインは違う。
なんてことは多々あるわけです。
そこは、仕方ない(笑)
感動的情緒も良いけれど、現代的には『より望むもの』へと変化させ、つかみ取っていく。
そんな意気込みの表れでもあるかもしれませんね。
かくいう私は、魔女のセンス尊重に1票!
お母さんも綺麗になった方がいいよね~!
くらいに思ってしまう派です。笑
シンデレラの実写版はひどい?キャスト【魔女】が理由?
シンデレラの実写版でひどいと評価されてしまった理由の一つ。
キャストのイメージが作品とあまりにもかけ離れてしまっていたこと。
しかも、一番重要ともいえる魔女のフェアリーゴッドマザー。
魔女役はヘレナ・ボナム=カーターさんが演じています。
#一週間の映画情報
実写「シンデレラ」新たなキャラクターポスターが公開。妖精のおばあさんことフェアリー・ゴッドマザーと、シンデレラ&王子。
続き▶http://t.co/TfukBhtEgj pic.twitter.com/nCMUmeXkMZ— イイ映画🎬@シネマフロントライン (@E_eiga) December 7, 2014
【魔女】の
フェアリーゴッドマザーは原作やアニメなどからは優しそうなおばあさん。
ほのぼのとして、穏やかで柔らかいイメージではないでしょうか?
しかし、ヘレナさんを見ていただくとわかるように
魔女のおばあさんというにはお若いです!
どちらかというと色気すら含まれているようなキュートさがあると思いませんか?
いくらなんでも、おばあさんというよりは「おばあさんの姪っ子」とでもしたいくらいです。
5歳の娘からは、ディズニーアニメーション版と比較され、「ママは髪が白くないから、フェアリー・ゴッドマザーにはなれないよ」と言われてしまったというヘレナ。「あの映画では60歳くらいの老婆という設定だし」と娘の意見に同調しつつも、自分もそんな年齢になったのかと思ったそう。 引用元:cinematoday
ヘレナさん自らも言っている通り。
まだ、5歳のお嬢さんがいるくらいお若いのです。
そりゃイメージと違うと思われてしまっても無理のない話ですよね。
キューと違い、ほのぼの違い…
とでも言いましょうか。
実写のフェアリーゴッドマザー、私が見て感じたイメージは「ドジっ子」でした。
とても可愛らしいんですけどね。
そしたら、まさにその通りでした!
(実写化にあたり)外見に関しての決まりはなく、自由にキャラクターを模索することができた。(中略)「そこで行き着いたのが、何でも完璧にこなせるわけではなく、そそっかしいところもあるフェアリー・ゴッドマザーというアイデアだったの」とヘレナなりのフェアリー・ゴッドマザーが完成した。 引用元:cinematoday
つまり、実写版では原作のイメージに忠実に作ることがテーマではなかった。
ということですね。
一部では「ディズニーらしからぬ」との評価も見かけました。
しかし、流れは大事にしつつも、キャストやキャストの個性に創造性がある。
オリジナリティを扱いながらどこまで『魅せてくれるのか』という期待値としては素晴らしいと思うのです。
優しげでほんわりとしたおばあちゃん魔法使いは当然に素敵です。
でも、お茶目で完ぺきではないけどシンデレラの本心の願いを引き出してくれる。
そんな、少しの強引さも持っている魔女だって素敵だと思いませんか?
最初は、ドジで無邪気な魔女に、呆れて引きぎみなシンデレラ。
少しづつキラキラ、生き生きしてくるんです。
私は、もしかしたら、この魔女の無邪気さは、本来、シンデレラも持っていたはずの無邪気さを象徴しているのではないかとも思えたのです。
まるで自分のおばあちゃんの、優しげなおばあさん魔女としてみてしまうと違和感があるかもしれません。
しかし、シンデレラに近くて、少しだけ温かいお節介なお姉さん的な魔女がシンデレラの本心、本質の美しさを引き出していく。
そう思うと、このキャストは「ひどい」なんてことはなくて、原作とはまた違った素晴らしさを感じられてきませんか?
シンデレラの実写版はひどい?継母が実は…
シンデレラの実写がひどいといわれてしまった理由、3つ目。
継母への感情移入が強い!
実写版のシンデレラでは、継母がシンデレラをいじめてしまう背景も描かれています。
その様子があまりにも切ない。
思わず「わかる…」となってしまうため、本来感情移入先であるシンデレラよりも継母に感情移入してしまう人が多かったようですね。
継母役である「トレメイン夫人」を演じたのは ケイト・ブランシェット。
まじで実写シンデレラのトレメイン夫人のcateと結婚したい。まじでどタイプ過ぎる。まじで美しい。 pic.twitter.com/St01kXo0FG
— nana🫶🏻the eras tour🇯🇵 (@nana_Swifties) January 6, 2024
ケネス・ブラナー監督は「真に優秀な女優が演じることで、私たちはこのまま母の心の側面、コンプレックスやディテールに富んだ人間性を見ることができます」と語り、今まで“ただの悪役”だったまま母の隠れた本質を表現できる女優としてケイトを抜擢。
ケイトは「この女性は自分の人生をもう一度やり直そうとしていた時に、彼女の新しい夫が娘シンデレラに注ぐ深い愛情に激しく嫉妬してしまったことを、垣間見ることができると思います」と明かした。 引用元:moviewalker
例え悪役であっても、純粋に邪悪な人なんて、本当は誰1人いないのかもしれません。
悪になるには、理由や背景がある。
そして、誰にでもそのタイミングがやってくる可能性があります。
悪役の自分へと転んでしまうような動機や誘因をすべて受け入れて無かったことにできるほど人間は強くできてはいない。
愛されたいと願いながら、愛されていることに自信がもてない。
そんな継母の苦しさや切なさが垣間見えるシーン。
うっかり涙して感情移入してしまったのです。
優秀な女優であるケイト自身が
「何があって人が邪悪になるのかについて探求することに興味を持った」
と語っていました。
ゆえに、人の深層にある「みたくない部分」はより深みとなって、継母の心情に出ていたのだと感じました。
👑発表👑
4月26日『#シンデレラ』
誰もが知る不朽の名作アニメーションを実写映画化✨ピュアな心を持つ美しいシンデレラの愛と勇気を圧倒的な映像美で贈るディズニーの王道ラブストーリー🩷 pic.twitter.com/diiDTGm7FU
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) March 28, 2024
ここまで、シンデレラの実写がひどいと評価されてしまった理由を探ってきました。
結果、「実写がひどい」わけではありません。
むしろ、素晴らしすぎたから!
そんな印象さえ受けるのです。
特に私は人間の劣等感や嫉妬心を正面から観察したケイトの演技に共感。
その一瞬が「ただのシンデレラストーリーという薄さ」を超えたように感じました。
さて、この3つの大きな理由。
あなたは共感するもの、ありましたか?
ぜひ、実写版シンデレラを新しい目線で観て、感じてみてくださいね!
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